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日本人宇宙飛行士 稲泉 連(著/文) - 筑摩書房
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【利用不可】
ちくま文庫 (チクマブンコ)巻次:い-100-2

日本人宇宙飛行士 (ニホンジンウチュウヒコウシ)

文庫
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発行:筑摩書房
文庫判
272ページ
定価 780円+税
ISBN
978-4-480-43874-4   COPY
ISBN 13
9784480438744   COPY
ISBN 10h
4-480-43874-2   COPY
ISBN 10
4480438742   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0195  
0:一般 1:文庫 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年4月10日
書店発売日
登録日
2023年3月1日
最終更新日
2023年3月31日
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紹介

宇宙にいくことで、人はどう変わるのか? そこでしか得れないものとは何か? 12人の証言をもとにした未体験ノンフィクション。

宇宙体験でしか
得られないものとは?
12人の証言からみえる未知の世界

【内容紹介】
90分で地球を一周する宇宙ステーション、そこから見える光景に、なにを感じ取るだろうか。船外活動の際、何物にも遮られることのない宇宙にいるとは、どのような体験なのだろうか。民間人も宇宙にいけるいま、SFなどで語られてきた出来事はより現実的なものになりつつある。日本人宇宙飛行士12人へのインタビューをもとにして宇宙にいくことの意味を掘り下げていく。
解説 伊藤亜紗

目次

【目次】
プロローグ  

第1章 この宇宙で最も美しい夜明け──秋山豊寛の見た「危機に瀕する地球」
地球と宇宙のはざまの〝青〟/初の日本人宇宙飛行士の実像/TBS創立四〇周年記
念事業/テレビジャーナリズムへの思いが秋山を宇宙へ駆り立てた/「宇宙特派員」
の誕生/本当は「日本人初」のはずではなかった/第一声は「これ、本番ですか?」
/帰還前の三時間/宇宙から見た「国境」/地球環境への問題意識/なぜ秋山はTB
Sを辞めたのか/福島への移住

第2章 圧倒的な断絶──向井千秋の「重力文化圏」、金井宣茂と古川聡の「新世代」宇宙体験
二〇一八年、宇宙からの帰還/大気圏突入/カザフスタンへの着陸/宇宙が人体に与
える影響/「どっちが上だ?」/重力への(再)適応/「重力」は美しい/「うっかり
物を落としてしまう」/「自分は何一つ変わることはないだろう」/宇宙は本当に「特
別」なのか/宇宙飛行士としての「最終試験場」/宇宙は「出張先」の一つ/金井宣
茂はなぜ宇宙へ行ったのか/原点は「潜水医学」/極限環境ミッション運用訓練/「自
分はなぜ海に潜れないんだろう」/「普通」の自分が宇宙飛行士になることができたら
/気づいたら宇宙で仕事をしていた/底知れない「闇」/宇宙から見た「地球」/圧倒
的な孤独/旧世代とのギャップ/「宇宙で何をしてきたか」が問われる時代

第3章 地球は生きている──山崎直子と毛利衛が語る全地球という惑星観
地球の「手ざわり」/キューポラに乗って/「真上」に地球が輝いていた/二〇〇一年、
選抜試験に合格/クリスタ・マコーリフの事故死/山崎直子が宇宙飛行士になるまで
/家庭と宇宙の両立/人生をかけて空に/STS ─ 131ミッション/「懐かしい」
宇宙/理屈ぬきの感覚/エコロジーとしての宇宙体験/毛利衛の語った「ユニバソロ
ジ」/すべては調和のもとにある/人口一〇〇億人の未来/ヒトはどこからきて、ど
こへいくのか/絶対的経験として

第4章 地球上空400キロメートル──大西卓哉と「90分・地球一周の旅」
打ち上げ直前/ソユーズがもたらす安心感/「祈り」の八分半/宇宙ステーションと
の邂逅/『アポロ13』の衝撃/本当は飛びたかった「鳥人間コンテスト」/大西卓哉、
宇宙へ/「俺たちは孤独じゃない」/地球は大きい/地球上空四〇〇キロメートル/地
球が見えなくなるという孤独

第5章 「国民国家」から「惑星地球」へ──油井亀美也が考える「人類が宇宙へ行く意味」
最初の「新世代飛行士」/生死のはざまに美しくたたずむ大気層/宇宙からみた地球
環境/コーヒーを飲んでいる間に大西洋を渡ってしまう/宇宙は「教会」に似ている
/空を見上げた少年/パイロットから宇宙飛行士への転身/油井が心に押しとどめた
こと/地球にいると平面的にしか考えられない/空から見た環境破壊と戦争/宇宙ス
テーション内の米露対立?/宇宙ステーションに根付く価値観/もっと遠くへ行って
みたい

第6章 EVA:船外活動体験──星出彰彦と野口聡一の見た「底のない闇」
EVA:船外活動/星出彰彦、宇宙と出会う/EVAがもたらす「宇宙体験」/何物
にも遮られることのない宇宙/眼前は底のない闇/あの球体のなかですべてが起こっ
た/宇宙飛行士としての原点/コロンビア号の空中分解/「死」との直面/船外から
見た地球/言葉にならない会話

第7章 宇宙・生命・無限──土井隆雄の「有人宇宙学」
宇宙とともにあった人生/土井の歩んだキャリア/宇宙、そして生命への興味/土井
のEVA体験/「無限というものを直接、この目で見た」/あの感覚は、一体何だった
んだろう/「月社会」「火星社会」をつくるために/サバンナの霊長類/「無限」への
畏怖/人類は宇宙へ行くべきか?

エピローグ 宇宙に4度行った男・若田光一かく語りき
JAXAの理事に就任/宇宙で『宇宙からの帰還』を読む/宇宙から見た「昼」と
「夜」

あとがき  

文庫版あとがき

著者プロフィール

稲泉 連  (イナイズミ レン)  (著/文

稲泉 連(いないずみ・れん):1979年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒。2005年に『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』(中公文庫)で大宅賞を受賞。主な著書に『「本をつくる」という仕事』(ちくま文庫)、『アナザー1964――パラリンピック序章』(小学館)、『復興の書店』(小学館文庫)、『サーカスの子』(講談社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。