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エメ・セゼール 尾立 要子(著) - 筑摩書房
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エメ・セゼール (エメセゼール) 「黒人(ネグリチュード)」の発明 (ネグリチュードノハツメイ)

社会科学
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発行:筑摩書房
四六判
352ページ
定価 2,100 円+税   2,310 円(税込)
ISBN
978-4-480-01834-2   COPY
ISBN 13
9784480018342   COPY
ISBN 10h
4-480-01834-4   COPY
ISBN 10
4480018344   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0331  
0:一般 3:全集・双書 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2025年10月15日
書店発売日
登録日
2025年8月22日
最終更新日
2025年10月20日
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書評掲載情報

2025-11-29 日本経済新聞  朝刊
評者: 峯陽一(立命館大学客員教授)
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紹介

現代カリブの最重要知識人セゼールは、『帰郷ノート』(1947)で「ニグロ」の語から「ネグリチュード」概念を創出し、植民地主義を批判。一躍世界的な詩人としての評価を確立した。政治家としても半世紀にわたり市長と国会議員を兼任し、詩と政治の2つの営みによってマルティニークがフランスの「共和国」理念に基づく「都市(シテ)」となることを目指した。セゼールを、彼と共振した人々の歩みとともに、公文書資料やセゼール自身へのインタビューをもとに描き出す、日本で初めての画期的評伝。

目次

はじめに――エメ・セゼールとは

序章 複数言語を生きること
1 言語から見たカリブ海
2 クレオール語

第1章 黒人市長の誕生
1 パリの名門校に記念碑
2 マルティニークにおける幼少時代からパリ時代(1913~1939)
3 帰郷した詩人
4 フランス領カリブにおける社会構造
5 詩人が政治家になるとき

第2章 アメリカとアフリカの結節点――セゼールの詩とニグロの問いかけ
1 文学活動、「ニグロ」の声に形
2 足枷を解かれた文体
3 ニグロからネグリチュードへ
4 発展するネグリチュード文学運動
5 海外フランスの成り立ちとマルティニーク小史

第3章 政治家セゼールへ
1 若き政治家の課題
2 反体制、あるいは植民地主義批判
3 植民地神話解体――『植民地主義論』の出版
4 「我々自身であるときが来た」――共産党からの離脱
5 マルティニーク進歩党の結成
6 職業政治家、あるいはネイションとしての自治を求める試み

第4章 演劇と脱植民地化
1 詩集から戯曲へ
2 『クリストフ王の悲劇』
3 『コンゴのある季節』
4 『あるテンペスト』
5 ポストコロニアル
6 セゼールはなぜフランス語で書いたのか

第5章 社会党政権下でのマルティニーク
1 マルティニーク進歩党の「自治」構想と文化活動
2 ミッテランの大統領選出
3 分権化法案と右派の抵抗
4 分権化の成果と「要求するセゼール」
5 EC統合の進行と海外県
6 ネグリチュード演説
7 ミッテラン第二大統領期(1988~1995)
8 詩人=政治家セゼールの軌跡
9 周辺的リアリズム――21世紀のマルティニークでのレファレンダム

第6章 トビラ法の成立――人道に対する罪としての黒人奴隷制
1 忘れようとしてきた刻印
2 「人道に対する罪」と黒人奴隷制?
3 法制化への転換点――1998年の奴隷制廃止記念日
4 議会におけるトビラ法の成立
5 トビラ法の実施と海外県出身者(ドミアン)

第7章 庶民から見たアンティルとフランス本土
1 フランス本土への組織的移住政策
2 本土のアンティル人コミュニティ
3 変わる意識

第8章 21世紀に響くセゼールのメッセージ
1 文化遺産になった「詩」
2 賠償をめぐって

第9章 強力な友愛――共和制とセゼール
1 1946年――海外県法案を提案するセゼール
2 セゼールの自由・平等・友愛――2006年インタビュー
3 セゼールの政治思想――周辺からの共和主義

おわりに
付 セゼールへのインタビュー
あとがき
参考文献
エメ・セゼール関連年表
インタビュー・面会者リスト
人名索引

著者プロフィール

尾立 要子  (オリュウ ヨウコ)  (

尾立 要子(おりゅう・ようこ):1965年生まれ。東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。博報堂勤務の後、神戸大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(京都女子大学)。大阪公立大学客員研究員を経て、現在尚美学園大学総合政策学部非常勤教員。専攻はフランスの海外領土政策。著書『周辺からの共和主義――「天国に一番近い島」の現在』(大阪公立大学出版会、2024年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。