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ゴッホ 麦畑の秘密 吉屋 敬(本文) - 筑摩書房
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ゴッホ 麦畑の秘密 (ゴッホ ムギバタケノヒミツ)

芸術
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発行:筑摩書房
四六判
312ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-480-01812-0   COPY
ISBN 13
9784480018120   COPY
ISBN 10h
4-480-01812-3   COPY
ISBN 10
4480018123   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0371  
0:一般 3:全集・双書 71:絵画・彫刻
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年1月15日
書店発売日
登録日
2024年11月22日
最終更新日
2025年3月21日
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書評掲載情報

2025-03-02 読売新聞  朝刊
評者: 金沢百枝(多摩美術大学教授・美術史家)
2025-02-08 毎日新聞  朝刊
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紹介

その創作の秘密と苦悩を、画家の感性が読み解く。
新しい芸術が生まれていた時代、
描きつづけ、生き抜いたゴッホがここにいる。

展覧会の感動が100倍に!

カラスが飛びたつ不穏な麦畑、激しく渦巻く夜の空、黄色の花瓶に生けられた黄色のひまわり……ゴッホの描く絵画はその純粋で孤独な魂そのものだ。耳切り事件やピストル自殺により、狂気の画家・悲劇の主人公とも言われてきたこの画家は、発作が起きていない時は知的かつ冷静な画家として、わずか十年余の間に2000点以上の作品を制作したという。ゴッホの夢や恋愛の挫折、芸術修業、自己懲罰癖、知られざる人間像と画業の真実に、長くオランダに住む美術史家・画家である著者がかつてない光を当てる新しい力作評伝。

===
もしゴッホの画家生涯を悲劇と捉えるなら、独創性と想像性の欠如は多少の悲劇と言っていいかもしれない。しかし作品にこめた象徴性と画風こそは、ゴッホをゴッホたらしめている重要な要素だろう。加えてゴッホが正規の美術教育を否定して美術学校を拒否したことで、ゴッホは西洋美術のしがらみを超えて独自のスタイルを確立することができたのだ。(中略)ゴッホがいなかったら、現代美術は今とは異なる展開と様相を見せていたことは確かだろう。―――「終章」より

目次

序章 一九九五年・早春・オランダ
第一章 フロックコートと青春
第二章 楡並木の街
第三章 晩秋の旅人
第四章 夏の客人
第五章 SORROW
第六章 馬鈴薯の花咲く村
第七章 モンマルトルの風車
第八章 太陽の花
第九章 あの日
第十章 死と再生の交響曲
第十一章 雷雲の下の麦畑
第十二章 リボルバーと落穂
第十三章 麦畑の秘密、オーヴェール・一八九一年七月二十七日
終章 二〇二五年・早春・日本──あとがきにかえて
参考文献

著者プロフィール

吉屋 敬  (ヨシヤ ケイ)  (本文

吉屋 敬(よしや・けい):一九四五年、横浜市生まれ。画家、エッセイスト、ゴッホ研究家。一九六五年、オランダに渡り、ハーグ王立アカデミー、フリー・アカデミーで油彩、リトグラフ等を学ぶ。一九七三年、ユリアナ女王戴冠二十五周年特別肖像画展に招待され、二十五名の画家とともに肖像画を描く。オランダ、ベルギー、ニューヨーク、日本の各地で作品を発表。二〇〇一年、日本人として初めてオランダ芸術家協会に推薦される。日本の新聞・雑誌等に寄稿。『青空の憂鬱――ゴッホの全足跡を辿る旅』(評論社、二〇〇五年)、『ネーデルラント絵画を読む』(未来社、一九九七年)などの著書がある。

上記内容は本書刊行時のものです。