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チベット女性詩集 ゾンシュクキ(著/文) - 段々社
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チベット女性詩集 (チベットジョセイシシュウ) 現代チベットを代表する7人・27選 (ゲンダイチベットヲダイヒョウスルシチニンニジュウナナセン)

文芸
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発行:段々社
四六判
縦195mm 横135mm 厚さ19mm
重さ 386g
208ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-434-31809-2   COPY
ISBN 13
9784434318092   COPY
ISBN 10h
4-434-31809-8   COPY
ISBN 10
4434318098   COPY
出版者記号
434   COPY
Cコード
C0397  
0:一般 3:全集・双書 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年3月31日
書店発売日
登録日
2023年3月1日
最終更新日
2023年4月29日
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書評掲載情報

2023-05-20 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

チベットを代表する7人の女性詩人が長い沈黙をうち破り、自らの人生を力強く詠んだ詩(うた)の世界。80年代のフェミニズム運動の潮流をうけ、ジェンダーによる社会の偏見や、妊娠・出産する性である自らの身体を描き、女であることを讃美し、労働の重圧や、亡命への決意をつづり、これから歩むべき道を模索する。詩は彼女たちが道を切り拓くために必要な「武器」でもあった。
本書の詩を通してみえてくる彼女たちの姿には、わたしたちの歩んできた道もかさね合わされる。知られざるチベットの女性事情をつたえる7つのコラムを併載。本文の挿絵は、司馬遼太郎・原作『ペルシャの幻術師』、『月と金のシャングリラ』で話題の漫画家・蔵西が担当。読者が楽しく読めるよう、魅力的な一冊となっている。不透明な時代に行き惑う人々に、今、感動と新たな視座をとどける本

目次

ゾンシュクキ/「ふるさとでは」 他3篇[コラム1]亡命した尼僧の話
デキ・ドルマ/「妊婦の記録」 他3篇 [コラム2]チベット文学に新しい風を吹き込んだ女性たち
オジョクキ/「女二十歳」 他2篇[コラム3]チベット仏教界と女性
ホワモ/「私は女だ」 他3篇[コラム4]フェミニズム運動は詩からはじまった
トクセ―・ラモ/「私とラサの?距離」 他2篇[コラム5]チベット伝統医学の女医
カワ・ラモ/「ケルサン・ドルマの物語」 他5篇[コラム6]詩に詠み込まれた牧畜風景
チメ/「牧畜犬」 他2篇[コラム7]百年前に英国で出版『私のチベット』

著者プロフィール

ゾンシュクキ  (ゾンシュクキ)  (著/文

1974年、東北チベットのマンラに生まれる。これまでに百篇以上の詩をチベット語文芸誌に発表。詩集に『珊瑚の運命』(1999)、『やむことのない流れ』(2003)、『墓場』(2006)がある。群を抜いた表現力で海外のチベット文学研究者らの注目も集めている。2002年に家族とともにチベットを離れ、インド北部のダラムサラに亡命。13年間のインド滞在を経て、現在はオーストラリアのメルボルン在住。

ホワモ  (ホワモ)  (著/文

1966年、東北チベットのカンツァに生まれる。中学校時代、高僧のもとで古典文法学、詩学、仏教論理学などチベット文化の基礎を学ぶ。西北民族学院(現・西北民族大学)修士課程修了後、同大学で教鞭をとるようになり、現在は教授。詩は十代から書きはじめ、これまでに詩、論文、随筆などを多数発表。詩集に『春の輝き』(2014)。チベット語による初の女性詩アンソロジーの編集など女性文学の地位向上に尽力し、チベットにおけるフェミニズム運動のリーダー的存在である。

チメ  (チメ)  (著/文

1964年、東北チベットのレプコンに生まれる。30年以上チベット語教師として地元の中学校に勤める。30歳の頃から創作を始め、多くのチベット語文芸誌に作品を発表。詩集に『月の夢』(2012)、『水の青春』(2016)がある。2022年、アメリカのバージニア大学とハーバード大学に招かれ、自身の創作とチベット人女性の文芸創作について講演を行う。

海老原 志穂  (エビハラシホ)  (翻訳 | 編集

1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所研究員。専門はチベット現代文学、チベット語の方言研究。チベットの牧畜や郷土料理の研究も行っている。共訳書に『チベット幻想奇譚』(春陽堂2022)、『ダライ・ラマ六世恋愛詩集』(岩波書店2023)、著書に『アムド・チベット語文法』(ひつじ書房 2019)など。

蔵西  (クラニシ)  (イラスト

漫画家、絵地図作家。チベットの少年僧の漫画『月と金のシャングリラ』(イースト・プレス 2020)が第24回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品に選出。司馬遼太郎のデビュー作を漫画化した『ペルシャの幻術師』(文藝春秋 2022)が評判を呼ぶ。雑誌等の挿画、挿絵などでも活躍中。

上記内容は本書刊行時のものです。