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響野湾子俳句集
千年の鯨の泪櫻貝
発行:勝どき書房
四六判
縦128mm
横188mm
厚さ19mm
重さ 371g
256ページ
定価
2,000円+税
- 初版年月日
- 2022年4月27日
- 書店発売日
- 2022年6月7日
- 登録日
- 2022年5月12日
- 最終更新日
- 2022年5月27日
紹介
2019年、死刑囚表現展が開催され、その中に響野湾子(死刑囚・庄子幸一さん)の俳句、〈千年の鯨の泪櫻貝〉に殿岡駿星は感動した。主催者から全ての俳句、1597句を取り寄せ、そのうち813句を選んで句集を編纂した。死刑囚表現展は2005年から開催され、響野湾子の俳句は2006年から出展されていた。響野湾子は2001年に殺人事件で逮捕。処刑されるまでの18年間に多くの本を読み、俳句の勉強をした。俳句は特に季語や575のリズムにこだわらない句も作り、たった11音で季語がない〈戦争は石の礫〉という句がある。他には、〈枝先の無きを確かめ蟻もどる〉、〈ゆくあての無き鬼もゐて鬼は外〉、〈甚平で彼は消えたり処刑の夜〉、〈虹一本飲んで果てたしああ暗い〉、〈一椀に命の果ての湯気の立つ〉、〈呼ぶ人のない道を振り返る〉、〈おはようと言える人ゐて暖かし〉、〈朝顔の藍よりとけて朝が来る〉、などの句がある。
目次
2006年 櫻貝,2007年 アンモナイト,2008年 作句なし(前年に最高裁で死刑確定),2009年 遠眼鏡,2010年 天安門,2011年 風来坊,2012年 アイリスだけの呼吸,2013年 赤き器,2014年 チェの星月夜,2015年 シロナガスとピエロ,2016年 花りんご,2017年 蜻蛉に乗って,2018年 櫻貝,2019年 処刑終ふ,庄子幸一さん(響野湾子)について 菊池さよ子,響野湾子の俳句鑑賞 殿岡駿星,千年の鯨の泪櫻貝,渡辺白泉,文芸人の忌日,世情,家族,生き物,
上記内容は本書刊行時のものです。