版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
宙からきた子どもたち 中川 素子(文) - 柏艪舎
.
詳細画像 0 詳細画像 1

宙からきた子どもたち

発行:柏艪舎
B5判
重さ 200g
34ページ
上製
定価 1,500円+税
ISBN
978-4-434-26844-1
Cコード
C8793
児童 絵本 日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年12月9日
書店発売日
登録日
2019年11月12日
最終更新日
2019年11月12日
このエントリーをはてなブックマークに追加

受賞情報

全道展知事賞

紹介

絵から、浮かび上がった、物語
銅版画家、森ヒロコ氏の文学的感性に導かれ、
私は複数の絵を構成して絵本にしてみた。
                (中川素子氏―あとがきより)

住みたい星をみつけようと、地球に降り立った宙からの子たち。
地球は問題がいっぱいありそう。
それでも「宙の子」は、あきらめず夢を追いかける。

前書きなど

あとがき
森ヒロコと銅版画と絵本

『宙からきた子どもたち』の森ヒロコの絵は、すべて、銅板を版材とする銅版画である。凹版による銅版画は、15~16世紀頃に北ヨーロッパとイタリアで始められ、日本では江戸後期の司馬江漢が最初に手がけた。

森ヒロコは、「私が選んだ銅版画は、一度刻んだ線を消すことは容易ではなく、緊張を強いられ、不器用なくせに、ある面、完璧主義の私には、苦しいことが多い。ただ、刷り上がった作品には、直接描くことでは出せない、独特の、硬質で精緻な世界を表現することができ、私にとって一番ふさわしい技法と信じていた。」と書いている。
 (北海道新聞2003年4月7日)

銅版画には、さまざまな技法があり、森ヒロコはそれらを混用している。主に、酸性の腐食液で凹版を作る技法で緻密な線を刻むエッチング(全画面)、面を表現できるアクアチント(15~16頁など)、葉っぱや羽根などを直接おくソフトグランド技法(25~26頁など)、写真製版プロセスを用いたフォトエッチング技法(23~24頁など)などである。

 『宙からきた子どもたち』の絵は、1枚1枚が独立していた作品である。それらの絵は、美しい神秘感を醸し出しつつ、一種の怖さをも秘め、見る人を物語の世界に引き込んでいく。そういった森ヒロコの文学的感性に導かれ、私は複数の絵を構成して、絵本にしてみた。絵により物語が生まれる絵本があってもよいと信じてのことで、スタシス・エイドリゲーヴィチュスとの絵本『スタシスさんのスポーツ仮面』(岩崎書店)に続くものである。

 絵本化にあたり、『森ヒロコ作品集』(柏艪舎、2018)をまとめられた辻中裕子氏にご協力いただいた。また全体に暗く感じる絵の明度を上げたり、星のかけらなど小さすぎてわかりづらい部分に色味を加えるなど、多少の操作を加えることを、森ヒロコ・スタシス美術館の木下肇氏に許可していただいた。お二人には心から感謝している。

2019年秋 中川素子

著者プロフィール

中川 素子  (ナカガワ モトコ)  (

中川素子(文)
東京都生まれ。東京芸術大学・大学院美術研究科修了。
立正女子大学(文教大学に改名)教授、絵本学会会長、文教大学名誉教授を歴任。
著作物に『絵本はアート』(日本児童文学学会奨励賞)、『本の美術誌 聖書からマルチメディアまで』(工作舎)、『アウスラさんのみつあみ道』(スタシス 絵、石風社)、『スタシスさんのスポーツ仮面』(スタシス 絵、岩崎書店)、『スポーツする絵本』(岩波書店)などがある。

森 ヒロコ  (モリ ヒロコ)  (

森ヒロコ(絵)
北海道小樽市生まれ。女子美術短期大学卒業。
1972 年に全道展知事賞を受賞し、以降、世界各地で個展を多数開催。ドイツ、アメリカ、イギリスなどの海外巡回展で高い評価を得ている。1993年に森ヒロコ・スタシス美術館を開館。

上記内容は本書刊行時のものです。