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銀の兜の夜〈二〉 丸山 健二(著/文) - 柏艪舎
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完本 丸山健二全集 15

銀の兜の夜〈二〉

発行:柏艪舎
発売:星雲社
四六判
縦128mm 横133mm 厚さ50mm
重さ 700g
639ページ
函入り、箔押し
定価 7,000円+税
ISBN
978-4-434-24727-9
Cコード
C0093
一般 単行本 日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2018年11月15日
最終更新日
2018年12月17日
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受賞情報

芥川賞作家

紹介

本書は、1996年に書かれた『争いの樹の下で』の続編に当たるような作品である。換言すれば、自由とは何か、を求めて苦悩する若者の物語で、氏の膨大な作品群の中核に位置するものであることは論を待たない。
海辺の小屋で暮らす親子四人。主人公の私は末っ子で、兄は小説家志望だが、やがて政治の世界に興味を持ち、権力の手先となる。
ある日、父親が漁網にかかった銀の兜を持ち帰る。それが壮大なドラマの幕開けだ。私のクラスメートで、近くの米軍演習場に出入りする米兵たちになぶり殺しにされたオカマの鉄夫。銀の兜で一儲けを企む骨董商。花見沼に棲む河童。わけのわからぬ僧侶たち。
銀の兜を被ったとたんに、人格が豹変し、米軍基地に闇雲に突っ込んで、四人の米兵を殺害したりする。自由のためには人殺しも良しとする兜。つまり兜は“一殺多生”を説くのだ。しかしそれは、逆に自由を束縛するものだということに、私はしだいに気づいていゆく。そしてついに、個人としての本物の自由が待つ、いつも太陽が昇ってくるときめきの方角へ向かって船の舵を切るのだった。
銀の兜とは所詮、人間の自由を言挙げしながら、それを結局は奪うことになる、国家であり、宗教であり、人間の業であり、根深い因習でしかなかったのだ。現実と幻想が交錯し、それでいて非現実に陥らない、丸山文学の真骨頂が発揮された作品といっていいだろう。

版元から一言

【全集詳細】
タイトル 完本 丸山健二全集
著者 丸山健二
装丁 寄藤文平+鈴木千佳子(文平銀座)
印刷 亜細亜印刷
判型 四六判(131mm×188mm)
体裁 上製本・函入・箔押し
頁数 三五〇~六五〇頁(大凡)
定価 各五五〇〇~七〇〇〇円(予価・税別)
巻数 一〇〇巻(予定)
配本 二〇一七年九月~二〇二七年(予定)毎年三、六、九、十二月に配本。年十巻刊行予定。

著者プロフィール

丸山 健二  (マルヤマ ケンジ)  (著/文

一九四三年生まれ。二十二歳から文筆活動に入り、当初から文壇とは一線を画した独自のスタンスで、刺激に富んだ創作活動を続けている。高質で、斬新で、透明感にあふれ、力強く、確信に満ちた文体を、変幻自在に駆使して、新境地を次々に切り拓いてゆく圧倒的な作風は、小説のみならず、言語芸術の世界において他の追随を許さぬ稀有な存在であり、生者の魂を根底から甦生させ得る、真の第一人者である。

上記内容は本書刊行時のものです。