書店員向け情報 HELP
出版者情報
世界遺産法隆寺から学ぶ すみずみまで楽しむ 寺院の歩き方
寺院の構造と技術を読み解く
- 初版年月日
- 2017年8月23日
- 書店発売日
- 2017年8月25日
- 登録日
- 2017年8月4日
- 最終更新日
- 2017年8月4日
紹介
大人の修学旅行として、もういちど法隆寺に行ってみませんか?
日本で世界遺産に最初に登録されたのは、姫路城と本書で扱う法隆寺です。
1993年のことで、正式には「法隆寺地域の仏教建築物」です。
法隆寺地域には法隆寺の金堂、五重塔、中門など47の建物に加えて、
北東に少し離れた法起寺の三重塔なども含まれます。
本書では主に法隆寺の建造物を中心に
配置、構造、意匠及び関連する様式美や
歴史的背景などを絵解きで紹介します。
本書の絵は、何年にもわたり法隆寺に通った著者が描いています。
建築のプロフェッショナルが何度も通ってしまう法隆寺の魅力を、
ちょっとツウな見方も、紹介しています。
目次
法隆寺を理解するうえで必要な時代区分
●1章 寺院の建物 伽藍
法隆寺西院と東院/建築様式のショーケース/飛鳥時代の建物/奈良時代の建物/平安 時代の建物/鎌倉時代の建物/室町時代の建物/桃山時代の建物/江戸時代の建物/独 特の伽藍配置 法隆寺式/五重塔が左に遠望できる/浅草寺にみる施設の位置関係
●2章 寺院で最も重要な五重塔
五重塔は5階建て?/五重塔の高さ/五重塔の屋根勾配/五重塔の裳階と相輪/美しさ の秘密に迫る第一歩/安定感に寄与する逓減率/3つの五重塔を比べる/数学的な秩序 /心柱の不思議な役割/初層の平面と心柱/地震に強い五重塔/仏塔が相輪に変化した /法隆寺五重塔のつくり方/最古の三重塔
●3章 飛鳥建築の象徴 金堂
「間」でとらえる建築物の大きさ/屋根形状についての4タイプ/金堂にみる飛鳥時代 の様式の特徴/創建当時と現在の姿/金堂の構造の特徴/金堂と五重塔の意匠上の違い
●4章 中門と回廊を見る面白さ
左右非対称の回廊/金堂と五重塔の配置関係/柱間が特異な中門/中門の梁間が3間も 珍しい/中門で理解する飛鳥様式の構造システム/胴張りについて/若草伽藍/大講堂 /経蔵/鐘楼/三経院/食堂、細殿/聖霊院/綱封蔵/西円堂
●5章 組物に残る飛鳥の空気
高欄も特徴/飛鳥様式らしい雲斗・雲肘木/雲斗・雲肘木について/見どころが多い回 廊の細部/創建当時と現在の回廊/回廊の柱と組物のシステム/東大門/瓦の構成要素 /飛鳥時代の風景を感じられる道
●6章 見どころ多い夢殿
夢殿の姿/夢殿の宝珠/夢殿の鬼瓦/東院伝法堂/鐘楼/柱と梁の結合部
●7章 すみずみまで法隆寺を楽しむ
伽藍配置に与える微地形の影響/屋根で感じる時代の変化/野屋根へのさきがけ/夢殿 の伽藍構成の変化/2つの八角堂/南大門/基壇の石積み/銅灯篭/法隆寺の主要な仏 像/もっとすみずみまで楽しむ法隆寺/法起寺
上記内容は本書刊行時のものです。