書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
ポーランドの前衛美術
生き延びるための「応用ファンタジー」
- 書店発売日
- 2014年12月10日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
日本では紹介される機会の少ない、第二次世界大戦前後から今日までのポーランドの美術を取り上げる。厳しい状況下の1950年代のポーランドで生まれた、生き延びるための技術とウィットに満ちた芸術様式「応用ファンタジー」は、冷戦期にとどまらず、ポーランド芸術全体に見られる特質である。「想像力の飛翔と狂気との狭間をゆれ動くあり方」は21世紀の芸術の行方を照らし、欧米中心の美術に再考を促すきっかけとなるだろう。
目次
はじめに
第一章 戦後~60年代を中心に
戦前から戦後、ポーランド美術の果たした役割――全体主義と民主主義の狭間で
1 冷戦下でのポーランドの文化的アイデンティティの構築――ヴルブレフスキ、ヤレマ、カントル
2 戦前と戦後をつなぐモダニズムと前衛――スツシェミンスキとその後継者たち
3 国家の文化政策がもたらしたもの――「雪解け」以後
4 カトヴィツェの前衛
コラム1 ポーランドの至宝:レンブラントと珠玉の王室コレクション
第二章 1970~80年代を中心に
ポーランドのネオ前衛
1 冷戦期におけるポーランドのネオ前衛――ロバコフスキ、クフィエクリク、コズウォフスキ、鴨治、ベレシ、カントル、リベラ
2 ヴォディチコの初期の活動とその意義
コラム2 イェジ・リシャルト「ユリィ」ジェリンスキ〔一九四三~一九八〇年〕「ユリィの帰還」
第三章 1990年代
転換期の作法――中東欧の現代美術
1 展覧会成立の背景
2 出品作品
3 中東欧圏の戦後現代美術再検討の機運
コラム3 存在へのアプローチ 戦後ポーランド美術への誘い
第四章 1980年代後半~現代
21世紀における芸術の役割について――象徴と記憶:バウカ
1 戦後のポーランド情勢、東欧革命以後
2 映像作品を中心に
3 闇に触れる――バウカ「事の次第」
コラム4 美術の中の歴史 Historia w sztuce
第五章 2000年代~現代
現代美術におけるポーランド、応用ファンタジーとしてのポーランド美術
1 映像と時間――レイマン
2 日常からの「覆し」――アルトハメル、サスナル
3 社会応用芸術
3・11以後の芸術と批評の可能性――ジミェフスキ以後
おわりに
初出一覧
図版出典
口絵出典
参考文献
地図
年表
事項索引
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。
