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幾何学の偉大なものがたり
- 初版年月日
- 2021年5月10日
- 書店発売日
- 2021年5月12日
- 登録日
- 2021年2月13日
- 最終更新日
- 2021年6月28日
紹介
イタリアでの幾何学史のベストセラーが、待望の日本語版に! 著者オーディフレッディは、イタリア数学協会よりガリレオ賞を受賞した幾何学者であるのみならず、テレビ番組にも数多く出演し、エッセイストとして新聞や雑誌にコラムやコメントを書くなど、社会的に常に発言する学者として知られている。その豊かで該博な知識で芸術から日常の出来事に至るまでを語る中で、幾何学とうまく関連させながら専門知識をわかりやすく一般の人びとに伝えている。
本書は、数学に馴染みのない人にも理解しやすいように工夫された幾何学の入門書である。土地の測量という必要性からエジプトで生まれた測量幾何学から語りおこし、中世までの幾何学の歴史を丁寧に紐解いてゆく。ピタゴラスやユークリッドといった天才数学者の非凡な逸話や、絵画・音楽・建築物にひそむ図形のマジックは、数学が苦手な文系でも思わず引きこまれる面白さだ。
章ごとに舞台となる国や数学者が変わり、著者の語りかけるような文章とともに幾何学の歴史を辿り、まるで旅をしているような気分になれる。図形の解説や紹介のために用いられている数多くの図版や写真は、読者の理解を助けるだけでなく、イタリアらしい美しい色彩で眼に楽しい。かつて学んだことのある定理や公式がどのように発見されたのか、その背景やプロセスを一つひとつ確かめ掘り起こしてゆく楽しみも、またひとしおだ。
目次
■目次■
序論 空間を少し作ってみよう
1章 ナイル川ほとりの秘密――古代エジプト人
2章 神々は倍々ゲームをする――インド人
3章 ピラミッドを測量する男――タレス
4章 非合理性が表舞台――ピタゴラス
5章 月に狂う――ヒポクラテス
6章 おなじみの立体――テアイテトスとプラトン
7章 これは自明である――ユークリッド
8章 天日レンズーアルキメデス
9章 円錐コメディー――メナイクモス、アリスタイオス、アポロニウス
10章 地球の幾何学――エラトステネスとメネラオス
11章 物事を新たなアングルから見ると――アリスタルコス、ヒッパルコス、プトレマイオス
上記内容は本書刊行時のものです。