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グループワーク〈ミソドラマ〉で 子どもの心の声を聴く
- 初版年月日
- 2019年7月10日
- 書店発売日
- 2019年7月17日
- 登録日
- 2019年4月26日
- 最終更新日
- 2019年7月13日
紹介
子どもの行動の裏にある気持ちを知るために、教育関係者は何ができるのだろうか?
前思春期から思春期の子どもの心は複雑で、まずは、彼らが先生のことをどうでもいいと思っていたり、学びたくないと思っていたりするわけではないことを知ることが大切。その上で、カウンセリングのエッセンスを教室で生かす「ミソドラマ」を使って、子どもの心の声を聴くことをおすすめしたい。
著者は元チューリッヒ教育大学教授で、集団の中で生じる暴力や攻撃性の問題を専門とする、心理療法家のアラン・グッゲンビュール。世界各地でミソドラマのワークショップを開催し、世界的に名が知られている。
「ミソドラマ(神話的なお話)」は、参加者に物語を読み聞かせ、結末を自由に考えてもらい、それを劇にして演じるグループ・アプローチ。集団の問題や葛藤を反映する物語を読みとり、ミソドラマを通して葛藤の源泉を明らかにする新しい方法。
本書は、スイスで「ミソドラマ」を体験し有用性を実感した京都大学大学院教育学研究科教授、桑原知子が、日本の教育現場でも「ミソドラマ」が活用できるようにと作成。アラン・グッゲンビュールの講義(学校での子どもの心理と物語の有用性)、実践(日本での2つの学校での実例)、資料(進め方とおすすめの物語)の3部構成で、忙しい先生方がわかりやすりようにマンガも取り入れ、すぐに実践できるようになっている。
子どもたちが劇を演じるアクティブラーニングでもあるので、道徳や総合学習の時間で活用すれば、先生が子どもの隠れた本音を知ることができるだけでなく、子どもたちも自分の思いを人に伝える練習にもなる。教育関係者必携の一冊。
目次
はじめに ─解説─ (桑原知子)
講義1 子どもの本当の心を知る (アラン・グッゲンビュール)
1 CASEで考える 行動の裏に隠された本音
2 意識と行動のギャップ
3 子どもの快適さのために先生ができること
講義2 子どもの心を開くツール (アラン・グッゲンビュール)
1 紙芝居の魅力の秘密
2 教育現場での物語の利用
3 個人や集団にとって意味のある物語
講義3 ミソドラマに挑戦 (アラン・グッゲンビュール)
育ちのプロセスを進めるために
「適応という罠」をくぐりぬける方法
日本における実践例 事例に学ぶミソドラマ
1 日本でのミソドラマの挑戦
2 A小学校でのミソドラマ
3 B中学校でのミソドラマ
資料1 ミソドラマのマニュアル
1 ミソドラマの進め方
資料2 そのまま使えるミソドラマ
1おすすめのウォーミング・アップ
2おすすめの物語と絵
おわりに (桑原知子)
上記内容は本書刊行時のものです。