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意識と無意識
- 初版年月日
- 2024年6月10日
- 書店発売日
- 2024年6月12日
- 登録日
- 2024年4月9日
- 最終更新日
- 2024年9月3日
紹介
ユングが大学に復帰した2年目、1934年に行われた講義の記録。
この講義の目的は、前年度(ETHレクチャー第1巻に収録)とは異なり、まず何よりもユング心理学をわかりやすく聴衆に提示することにあった。
本書では、ユングみずからが「意識と無意識」という考え方、世界と関わるための4つの機能「思考」「感情」「感覚」「直観」、「タイプ」によって変化する世界の様相、「言語連想検査」の方法とその事例、「夢の臨床」に関する事例を通じた解説など、ユング心理学を知るための入口となる基礎的な概念をひとつ一つていねいに説いている。
私たちの意識の状態は、実は不変のものではなく、住む場所が変われば変化していく。また、同じものを見ていてもそれぞれの人の現実に差異があるのは、そこに必ず心的なプロセスが関わっているからである。
ユング心理学は何よりも心の現象そのものを大切にしており、それを安易にテクニックに落とし込んだり、社会的な文脈に沿わせたりせずに、わかりにくいことをわかりにくいままに提示しようとする。ユング心理学の本質はまさにそこにあり、心を単純化せずに関わりたいという読者を心理学の深層へ誘う。
多くの人にとって本書が手に取って読んで理解しやすいユングの入門書であることは間違いない。入門の書でありながら、それと同時にユングの精髄が秘められた一冊であると言える。
目次
監修者によるまえがき 河合俊雄
全体の序論 エルンスト・ファルツェーダー、マーティン・リープシャー、ソヌ・シャムダサーニ
編集方針
本巻の編集についての覚書 エルンスト・ファルツェーダー
謝辞
年表(一九三三~一九四一年) エルンスト・ファルツェーダー、マーティン・リープシャー、ソヌ・シャムダサーニ編纂
第2巻への序論 エルンスト・ファルツェーダー
凡例
第1講
第2講
第3講
第4講
第5講
第6講
第7講
第8講
第9講
第10講
第11講
第12講
原注
訳注
解題 猪股 剛
文献リスト
人名索引
事項索引
上記内容は本書刊行時のものです。





