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時間のかかる営みを、時間をかけて学ぶための心理療法入門
- 初版年月日
- 2019年8月20日
- 書店発売日
- 2019年8月19日
- 登録日
- 2019年6月17日
- 最終更新日
- 2019年8月9日
紹介
技法、効果、エビデンス……心理療法を行うときに、確かにどれも大切だけれど、もっと大切なものがないだろうか? 心理職の国家資格が誕生し、多職種連携のあり方が問われる、そんな時代だからこそ、立ち止まってじっくり考えたい、心理療法にしかできないこととは何か、そもそも心理療法とはどのような営みなのか。「心」の捉え方から心理療法の実際まで、大学でも教えてくれない根っこのところから考える心理療法入門書。
目次
目次
はじめに:種を蒔く
1.心理療法から「不易」を見れば
2.心理療法から「流行」を見れば
3.現在の社会の中で心理療法を学ぶ意味は何だろうか
第I部 根を張る:心の捉え方
第1章 心とは何か
1.心はどこにある?
2.意識する働き
3.意味づける働きとコンテクスト性
4.心の世界と物の世界
5.意志する働きと無意識
6.心と身体の関係
7.心と他者
第2章 心の健康と悩みや生きづらさ
1.行動を方向づけているものは何か
2.欲求不満が生じる場合
3.欲求が無意識的である場合
4.欲求が葛藤する状況
5.心の均衡を保つ働き
6.対人関係の悩み、社会生活の悩み
第3章 心が成長するとはどういうことか
1.心が成長するとは
2.子どもの頃
3.子どもから大人へ
4.大人として生きる
第I部 読書案内
第II部 幹を育てる:心理療法の本質
第4章 心理療法とは何か
1.一般的な捉え方
2.定義の難しさ
3.定義の骨組み
第5章 心理療法のまなざし
1.専門性をめぐる問い
2.近代科学と心理療法
3.心理療法の専門性と独自性
第6章 心理療法家の心構え
1.どのようにしてそこにいるのか
2.わかろうとすること
3.わかったつもりにならないこと
4.近くにいて、感じ取ろうとすること
5.少し離れて、考えようとすること
6.矛盾を抱え、葛藤を持ちこたえること
7.自分自身の変化を待ち受けること
8.自分の言葉を用いること
第II部 読書案内
第III部 枝葉を広げる:心理療法の実際
第7章 心理療法の進み方:みどりさんのケース
1.初回面接
2.みどりさんの生育歴と問題歴
3.面接の中断
4.面接の再開
5.面接の終結
第8章 みどりさんのケースを考える:クライエントの視点から
1.みどりさんの期待
2.心理療法における森山さんの役割
第9章 みどりさんのケースを考える:心理療法家の視点から
1.森山さんの見立て
2.心理療法の方針
3.森山さんの失敗
4.心理療法家としての蘇生
第10章 みどりさんのケースを考える:2人の間で起こったこと
1.心理療法における「関係の視点」
2.「関係の視点」から見た「みどりさんのケース」
3.改めて「心理療法」を考える
4.検討のおわりに
第III部 読書案内
第IV部 さまざまな実り
第11章 心理療法を現場に生かす
1.保健医療の場
2.学生相談の場
3.スクールカウンセリングの場
4.キンダーカウンセリングの場
5.開業臨床の場
6.心理療法と心理検査
第IV部 読書案内
おわりに:落穂拾い
上記内容は本書刊行時のものです。