版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
冬虫夏草生態図鑑 日本冬虫夏草の会(著/文) - 誠文堂新光社
..

冬虫夏草生態図鑑 採集・観察・分類・同定、効能から歴史まで 240種類

縦254mm 横188mm
304ページ
定価 4,500円+税
ISBN
9784416714034
Cコード
C0045
一般 単行本 生物学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2015年8月13日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

チョウ、コウチュウ目など宿主別に、約240種の冬虫夏草を写真とともに掲載。

フィールドでの同定、探索に必要な肉眼的形態を「特徴・マクロ」とし、採集後の顕微鏡観察による微細形態「特徴・ミクロ」とに分けて記述し、その線画も加えるなど、随所に工夫を凝らしています。冬虫夏草は世界で約500種が発見され、そのうち400種あまりが日本で報告されており、日本は世界に誇れる冬虫夏草の宝庫ともいえます。多様な自然環境と、さらに先駆的研究者にも恵まれ、そのうちの一人、小林博士とともに多くの新種を発表した清水大典氏は類い希な採集眼の持ち主でもあり、氏の細密画は国内外から高く評価されています。氏を慕い、全国から集まった会員により1980年に結成されたのが、本書の著者である「日本冬虫夏草の会」です。
会から出版された書籍は、小林・清水による『冬虫夏草図譜』(保育社 1983年)、その後の清水による『原色冬虫夏草図鑑』(誠文堂新光社 1994年)、『冬虫夏草図鑑』(家の光協 1997年)があり、これらの本は冬虫夏草の識別に広く活用されてきました。当時としては最先端の参考書でしたが、採集される現物を見ると、データの矛盾が散見され、内容的にも現在の分子系統的な潮流にそぐわない記述が見受けられるなど、混沌とした時期にさしかかってきました。
これを日本の冬虫夏草を、最新のデータでまとめなおす良い機会ととらえ、2010年に従来の細密画図鑑に替わる、写真による図鑑の出版を企画。会誌「冬虫夏草」の創刊号から最新号まで34年間掲載してきた膨大な採集記録をベースに、データを集められるかぎり掲載するように努め、先に触れた宿主別に約240種を掲載しました。
本書は最新のデータに基づいたものであり、現状の問題点を指摘するなど、冬虫夏草における今後の新発見や魅力を引き出すきっかけとなることを願っています。
なお、掲載写真は写真家、伊沢正名・安田守氏の写真を中心に、二人に選び抜かれた会員たちの渾身のカットで構成しています。

目次

はじめに 用語解説と凡例

Ⅰ概論編:
 1・冬虫夏草とは(シネンシス・トウチュウカソウ)
 2・シネンシス・トウチュウカソウについて(発生環境、歴史、生理作用)
 3・冬虫夏草を探してみよう(「いつ」「どこで」探すか 地形の区分と冬虫夏草の発生適地 冬虫夏草の発生パターン 「坪」とは何か 冬虫夏草の分布 冬虫夏草を採集する)
 4・ちょっと変わった冬虫夏草(テレオモルフとアナモルフ 冬虫夏草とボーベリア) 冬虫夏草のつくり(宿主 子実体 子嚢殻、子嚢胞子、二次胞子)
 5・冬虫夏草の分類と同定(従来の分類体系 最近の分類体系 冬虫夏草の観察ポイント さまざまな宿主について 二次寄生の問題 冬虫夏草の顕微鏡観察 アナモルフの観察)
 6・冬虫夏草の効能(漢方から見た効能 その他の冬虫夏草)
 7・冬虫夏草の研究史(日本の博物学史から見た冬虫夏草の分類学 江戸期昆虫病原菌の図譜について 武蔵石寿の冬虫夏草標本)
 8・冬虫夏草歴史年表

Ⅱ図鑑編:チョウ目、カメムシ目、コウチュウ目、ハエ目、ハチ目、その他の昆虫、クモ・ダニ類、ツチダンゴ類、その他の宿主、アナモルフ菌類 和名索引、学名索引 日本冬虫夏草の会名簿 参考文献 あとがき

著者プロフィール

日本冬虫夏草の会  (ニホントウチュウカソウノカイ)  (著/文

冬虫夏草の研究、調査、発生環境の自然保護などを目的に、菌類研究者や冬虫夏草に興味のある人たちでつくる市民的な研究団体。全国各地に200人を越える会員がいる。1981年4月に、冬虫夏草研究の第一人者である清水大典氏(1915-1998)を中心に結成され、全国にわたる採集調査を続けてきた。そのなかで学術組織には縁のない市民による新種の発見も相次いでいる。冬虫夏草は、自然度の高い森林や里山、雑木林などに発生する。こうした地域は、これまで林道やダム、宅造など、様々な開発の対象地としてつぶされ続けており、研究者だけに頼らず、広く市民の手で調査と環境保護を急がなければならない状況になっており、会は多くの人の参加を呼びかけている。現在、沖縄大学自然科学教室の大嶺哲雄元教授を会長に、菌類研究の一線で活躍している研究者の教示を得ながら活動。全国で採集される標本の種を鑑定するための「同定委員会」を設置、また、結成20周年事業として清水氏の遺した原色細密画の複製を発行(限定品)、そのほか標本・情報の学校教育への提供などの事業にも取り組んでいる。

上記内容は本書刊行時のものです。