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メディアと自殺 トーマス・ニーダークローテンターラー(編著) - 人文書院
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メディアと自殺 (メディアトジサツ) 研究・理論・政策の国際的視点 (ケンキュウリロンセイサクノコクサイテキシテン)

哲学・宗教
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発行:人文書院
A5判
縦210mm 横150mm 厚さ20mm
重さ 400g
270ページ
並製
価格 3,600円+税
ISBN
978-4-409-34063-9   COPY
ISBN 13
9784409340639   COPY
ISBN 10h
4-409-34063-8   COPY
ISBN 10
4409340638   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年8月7日
書店発売日
登録日
2023年4月12日
最終更新日
2023年9月6日
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紹介

メディアの自殺報道はどうあるべきか

世界的な自殺研究者たちが、多様なメディアが自殺に与える影響について、歴史的分析からウェルテル効果やパパゲーノ効果などの理論的分析、各国の政策などを紹介。ソーシャルメディアとどのように付き合うか、ネットいじめの影響、集団自殺や拡大自殺の報道についても最新の知見を示し、回復への道筋も探る。メディアと自殺の関係を問う最先端研究論集。

◎目次
1 はじめに

Ⅰ メディアが自殺に与える影響

2 なぜ男性は女性よりも銃器を選ぶのか:1900年から2013年の映画におけるジェンダーと銃器自殺の描写
3 アメリカメディアにおける自殺の記事:稀であり、若者に集中している
4 大量銃撃と殺人自殺:伝染に関する実証的エビデンスのレビュー
5 ネットいじめは自殺念慮者から自殺企図者を振り分ける
6 自死後のソーシャルメディアの利用:イギリスでの質的研究から得られた知見
7 自殺と新興メディア:良い影響、悪い影響、あいまいな影響
8 英雄と犯罪者、美しさと醜さ:芸術の鏡に映し出された自殺
9 歌舞伎座での自殺

Ⅱ メディアの影響に関する理論

10 なぜ自殺のメディア報道は自殺率を高めるのか:認識論的レビュー
11 パパゲーノ効果:メディア研究における有害なメディア効果の知見に関連した進歩と理解
12 映画の自殺描写が観客に与える影響について:質的研究
13 ウェルテル効果とパパゲーノ効果の狭間:自殺の伝染に関するメディアの
有益な効果と有害な効果に関する曖昧な知見の命題メタ分析

Ⅲ 自殺対策

14 自殺とマスメディアの報道:1980 年代ウィーンの経験のはじまり
15 メディアによる自殺報道に関する提言の発展
16 スイスのフランス語圏におけるメディア啓発の向上:ベストプラクティクス
17 自殺の責任ある描写の推進:イギリスとアイルランド共和国から得られる教訓
18 地域の文脈で国際的なメディアガイドラインを実装する:香港の体験談から
19 おわりに

目次

日本語訳へのまえがき
まえがき
1 はじめに
トーマス・ニーダークローテンターラー/スティーブン・スタック

Ⅰ メディアが自殺に与える影響

2 なぜ男性は女性よりも銃器を選ぶのか:1900 年から2013 年の映画における
ジェンダーと銃器自殺の描写
スティーブン・スタック/バーバラ・ボウマン

3 アメリカメディアにおける自殺の記事:稀であり、若者に集中している
シルビア・サラ・カネット/フィリップ・T・テイタム/マイケル・D・スレイター

4 大量銃撃と殺人自殺:伝染に関する実証的エビデンスのレビュー
マデリン・S・グールド/マイケル・オリバレス

5 ネットいじめは自殺念慮者から自殺企図者を振り分ける
スティーブン・スタック

6 自死後のソーシャルメディアの利用:イギリスでの質的研究から得られた
知見
ジョー・ベル/ルイス・ベイリー

7 自殺と新興メディア:良い影響、悪い影響、あいまいな影響
ジェーン・ピルキス/キャサリン・モク/ジョー・ロビンソン

8 英雄と犯罪者、美しさと醜さ:芸術の鏡に映し出された自殺
カロリナ・クリシンスカ/カール・アンドリーセン

9 歌舞伎座での自殺
カロリナ・クリシンスカ

Ⅱ メディアの影響に関する理論

10 なぜ自殺のメディア報道は自殺率を高めるのか:認識論的レビュー
シャルル= エドゥアール・ノートルダム/ナタリー・ポーウェルス/マイケル・ウォ
ルター/ティエリー・ダネル/ジャン= ルイ・ナンドリノ/ギョーム・ヴァイヴァ

11 パパゲーノ効果:メディア研究における有害なメディア効果の知見に関連した進歩と理解
トーマス・ニーダークローテンターラー

12 映画の自殺描写が観客に与える影響について:質的研究
ベネディクト・ティル

13 ウェルテル効果とパパゲーノ効果の狭間:自殺の伝染に関するメディアの
有益な効果と有害な効果に関する曖昧な知見の命題メタ分析
セバスチャン・シェール/アンナ・スタインライトナー

Ⅲ 自殺対策

14 自殺とマスメディアの報道:1980 年代ウィーンの経験のはじまり
ゲルノット・ゾンネック/エルマー・エツァードーファー

15 メディアによる自殺報道に関する提言の発展
ダニエル・J・ライデンバーグ

16 スイスのフランス語圏におけるメディア啓発の向上
:ベストプラクティクス
イリーナ・イノストロザ/ジョアン・シュワイザー・ロドリゲス

17 自殺の責任ある描写の推進:イギリスとアイルランド共和国から得られる
教訓
ローナ・フレイザー/リサ・マルツァーノ/キース・ホートン

18 地域の文脈で国際的なメディアガイドラインを実装する
:香港の体験談から
チジン・チェン/ポール・S・F・イップ

19 おわりに
スティーブン・スタック/トーマス・ニーダークローテンターラー

執筆者について
訳者あとがき

著者プロフィール

トーマス・ニーダークローテンターラー  (トーマスニーダークローテンターラー)  (編著

【編著】トーマス・ニーダークローテンターラー
Thomas Nieder­kroten­thaler/オーストリア、ウィーン医科大学公衆衛生センター社会医学研究所准教授、自殺研究ユニット長。主に自殺に関するメディア報道について、65以上の論文や書籍の分担執筆、著書を出版している。IASPではメディアと自殺専門研究グループ(SIG)の共同議長で、現在はオーストリア代表の共同議長も務める。パパゲーノ効果を提唱し、ドイツ自殺予防学会のハンス・ロスト賞やE・リンゲル賞(いずれも学際的自殺学プラットフォーム 自殺研究ウィーンワークショップwww. suizidforschung.at より授与)など、複数の国際的な賞を受賞。

スティーブン・スタック  (スティーブンスタック)  (編著

【編著】スティーブン・スタック
Steven Stack/ウェイン州立大学の精神医学、犯罪学教授。主に自殺の危険因子と保護因子について320以上の論文や分担執筆、3冊の著書(『自殺と映画:社会的パターン』(Suicide Movies: Social Patterns)、『劇的なパフォーマンスとしての自殺』(Suicide as a Dramatic Performance)、『自殺とクリエイティブアート』(Suicide and the Creative Arts))を出版。また、Archives of Suicide Research、Crisis、Sociology、Suicide & Life Threatening Behaviorなど5つの学術誌の編集委員。自殺学への生涯の貢献に対してアメリカ自殺予防協会によるルイ・ダブリン賞を受賞。

太刀川 弘和  (タチカワ ヒロカズ)  (監訳

【監訳】太刀川 弘和(たちかわ・ひろかず)
1967年茨城生まれ。筑波大学医学専門学群卒業、博士(医学)。現在、筑波大学医学医療系臨床医学域精神医学教授。著書に『つながりからみた自殺予防』(人文書院、2019年)がある。
専門分野:臨床精神医学、大学メンタルヘルス、自殺予防、精神科救急、災害精神医療
趣味は自主映画製作

髙橋 あすみ  (タカハシ アスミ)  (監訳

【監訳】髙橋 あすみ(たかはし・あすみ)
1992年生まれ。筑波大学大学院人間総合科学研究科疾患制御医学専攻修了。博士(医学)。専門は臨床心理学、自殺予防。
現在、北星学園大学社会福祉学部心理学科専任講師。

上記内容は本書刊行時のものです。