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経済学者の勉強術
いかに読み、いかに書くか
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年1月21日
- 書店発売日
- 2019年1月21日
- 登録日
- 2018年11月21日
- 最終更新日
- 2021年10月7日
書評掲載情報
2019-02-24 | 毎日新聞 朝刊 |
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紹介
好きな本を、好きな方法で読めばいい――。経済学史研究者にして書評家の著者が、自身の来歴をふまえて伝える読書と勉強のワザ。幅広い知識の吸収、語学力、古典の重要性を語るとともに、経済学史の新たなアプローチも示唆。清水幾太郎、菱山泉、伊東光晴などとの交流、経済学者の裏話も満載で、学問の「効用」が伝わる一冊。
プロローグ――清水幾太郎先生のこと
第一章 好きな著者に親しむ
第二章 古典をどう読むか
第三章 文章を書く
第四章 書評の仕事について
第五章 新しいアプローチを求めて
第六章 未来志向の学問を
エピローグ――再び読書について
「〔『知的生活』で〕ハマトンは、一日二時間の読書を推奨している。これは第一線で活躍するビジネスマンには厳しい要求だ。睡眠時間を削るのはメンタルヘルスに悪影響を及ぼすので、すすめられない。二時間は無理だろうから、せめて三〇分、できれば一時間の時間を作ってほしい。三〇分でも長年実践していれば、新書一冊くらいは読めるようになる。専門書でも三〇分で一章ほど読めるようになれば、遠からずその本は読み終わる。この経験を積み重ねていかねばならない。継続が大事である。毎日継続することはもちろん、読書が中断されてもならない。」(本書より)
目次
プロローグ――清水幾太郎先生のこと
第一章 好きな著者に親しむ
渡部昇一『知的生活の方法』/経済学への目覚め/清水幾太郎先生と出会う/
シュンペーターを知る/大学生になる/漱石/モーム/ゼミを選ぶ/早稲田から京大へ
コラム1 風雪に耐えた「偉大な思想」――シュンペーター『経済発展の理論』から一〇〇年
第二章 古典をどう読むか
京都大学大学院へ/シュンペーター『経済発展の理論』/杉本栄一氏の武勇伝/
伊東光晴『ケインズ』/伊東、菱山のケインズ解釈の違い/伊東ゼミでの特訓
コラム2 掲げた「新古典派総合」、今も実践的な指針に――ポール・サムエルソン氏を悼む
第三章 文章を書く
書き方の参考書/出版社との仕事が始まる/初めての書き下ろしに挑む/
『マーシャルからケインズへ』/初の新書『「ケインズ革命」の群像』/
新書とネットの功罪/本の読み方/本棚の並べ方/文章を磨く
コラム3 根源に「不確実性」――世界金融危機に直面して
第四章 書評の仕事について
『週刊朝日』と『毎日新聞』での書評/歴史と音楽分野を多く取り上げる/
『信濃毎日新聞』『日本経済新聞』などでの書評
コラム4 正統派の盲点を鋭く抉る――ガルブレイス氏を悼む
第五章 新しいアプローチを求めて
経済学一九三七年/経済史と経済学史/知識と教養は違う/
語学力を身につけるには/付論「受験英語を超えよう」
コラム5 経済学の教養について
第六章 未来志向の学問を
少人数ゼミこそ学びの場/シュンペーターとマルクス/菱山先生、伊東先生とマルクス/
文献学的研究/ジュニア向け新書を書く/経済学の未来
コラム6 故菱山泉先生の思い出
エピローグ――再び読書について
小泉信三と小林秀雄の読書論/電子書籍の功罪/好きなものを読めばよい/継続が肝心
あとがき
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。