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日本の著作権はなぜもっと厳しくなるのか 山田奨治(著/文) - 人文書院
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日本の著作権はなぜもっと厳しくなるのか (ニホンノチョサクケンハナゼモットキビシクナルノカ)

社会一般
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発行:人文書院
四六判
208ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-409-24108-0   COPY
ISBN 13
9784409241080   COPY
ISBN 10h
4-409-24108-7   COPY
ISBN 10
4409241087   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C1036  
1:教養 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2016年3月14日
最終更新日
2021年10月14日
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書評掲載情報

2016-10-02 朝日新聞  朝刊
2016-06-12 読売新聞
評者: 奈良岡聰智(政治史学者、京都大学教授)
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紹介

秘密交渉の内にすべてが変わってしまう前に!!

米国からの年次改革要望書、フェアユース、違法ダウンロード刑事罰化、ACTA、TPP、五輪エンブレム問題など、近年の知的財産・著作権問題の核心にせまる、熱き緊急レポート! 『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(2011年)に続き、すべての日本人必読。

「本書は、TPP大筋合意にともなう著作権法改正の急激な動きと、二〇一六年夏の参議院議員選挙に向けての「緊急出版」だと、わたしのなかでは位置付けている。…本書では、日本の著作権法をもっと厳しくしていった主なアクターとして、権利者団体に加えて米国政府(とりわけ通商代表部)と日本の国会議員・官僚にフィーチャーした。「日本版フェアユース」を葬り、違法ダウンロードを刑事罰化し、ACTAで著作権法を厳しくし、TPPでさらに厳しくしようとしている原動力が、彼らであったことを読者は知っただろう。」(あとがきより)

目次

序章

第1章 米国からの注文書――「年次改革要望書」
   「年次改革要望書」と著作権/保護期間の延長問題/映画盗撮防止法/
   違法ダウンロード違法化・刑事罰化/実現したこと・しなかったこと/
   非親告罪化と法定損害賠償

第2章 米国を夢みた残がい――「日本版フェアユース」
   フェアユースとは/はじまりはどこに?/浮上した対立点/議論は文化審議会へ/
   反撃開始/限定されていった問題点/再度のヒアリングへ/そして骨抜きに

第3章 ロビイングのままに――違法ダウンロード刑事罰化
   違法ダウンロード「違法化」のおさらい/俳優の義侠心/ロビイング/三党合意/
   巻き起こった反対/採決へのシナリオ/本当の被害額は?/「良識の府」とは/
   参考人の意見/パージと可決/「祭り」のあと

第4章 秘密交渉の惨敗――ACTA
   ACTAの淵源/秘密交渉にしたのは誰か/欧州の懸念/
   リーク文書から読み取れること/大筋合意から法改正へ/欧州からのレッドカード/
   海賊党の存在/何が問題だったのか/国民の無関心/「祭り」から批准へ

第5章 秘密交渉リターンズ――TPP
   何が問題なのか/いつ何を譲歩したのか/戦時加算の解消は/
   違法ダウンロード「違法化」の拡大?/韓国の経験/前のめり

附章 ネット権力の「法」――五輪エンブレム問題
   西部の墓場で/栄光と暗雲/ネットの目、プロの目/埋められていった外堀/
   取り下げ/問題の深層/ネット権力とどう向き合うか

あとがき

附録1 著作権法抜粋
附録2 「年次改革要望書」「日米経済調和対話」著作権関連主要部分抜粋
附録3 TPP著作権関連主要部分抜粋
主要人名索引

著者プロフィール

山田奨治  (ヤマダショウジ)  (著/文

山田奨治(やまだ・しょうじ) 1963年生。現在、国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授。京都大学博士(工学)。専門は情報学、文化交流史。筑波大学大学院修士課程医科学研究科修了後、(株)日本アイ・ビー・エム、筑波技術短期大学助手などを経て現職。ケンブリッジ大学ウォルフソン・カレッジ、フランス国立社会科学高等研究院、ハーバード大学ライシャワー研究所で客員研究員等を歴任。主な著作に、『東京ブギウギと鈴木大拙』『日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか』(ともに人文書院)、『〈海賊版〉の思想 18世紀英国の永久コピーライト闘争』( みすず書房)、『禅という名の日本丸』(弘文堂)、『情報のみかた』(弘文堂)、『日本文化の模倣と創造 オリジナリティとは何か』(角川書店)など。『東京ブギウギと鈴木大拙』で第31回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。