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逃走の権利 サンドロ・メッザードラ(著/文) - 人文書院
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逃走の権利 (トウソウノケンリ) 移民、シティズンシップ、グローバル化 (イミンシティズンシップグローバルカ)

哲学・宗教
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発行:人文書院
四六判
370ページ
定価 3,400円+税
ISBN
978-4-409-24103-5   COPY
ISBN 13
9784409241035   COPY
ISBN 10h
4-409-24103-6   COPY
ISBN 10
4409241036   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2015年10月19日
最終更新日
2021年10月14日
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書評掲載情報

2016-01-29 週刊読書人
評者: 森本豊富=早稲田大学教授・移民研究
2015-12-27 朝日新聞
評者: 中村和恵(詩人、明治大学教授)
2015-12-11 週刊読書人
評者: 堀千晶=仏文学者
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紹介

欧州への移民・難民40万人(2015年)、日本への難民認定申請5000人(2014年)。

世界を揺るがす喫緊の課題、現代移民研究の第一人者による力作。

いま世界は、かつてない規模で流動している。グローバル化の影響を潜り抜けた移民は、ただ保護される対象ではなく、移動元、移動先の社会を様々に変えていく下からのグローバル化を体現する存在でもある。市民権、国境、法、植民地主義、資本主義、移民の自律性など、制度的問題から思想的課題まで、現代世界を覆う多様な問題を「移民」という視角からクリティカルに読み換える、イタリアから届けられた現代社会論の重要作。

目次

序論

第一章 プロローグ 若きマックス・ウェーバー、ドイツ人移民たちの逃走の権利、ポーランド人たちの胃
   極めて珍しい鳥たち
   自由の魔力
   敵の社会
   なってつくられた胃

第二章 はじまりはさらし絞首台だった――移民、労働の移動性、資本主義史
   歴史なき人びと
   鉄の檻
   逃走と制御
 
第三章 境界地帯の市民とシティズンシップの境界
   シティズンシップの危機のなかで
   排除
   移民たちの二重空間
   国民を越えた市民?
   移民、逃走の権利、シティズンシップの境界
   あやふやな所属

第四章 植民地以後の世界
   イギリス、一九四八
   古いセグリゲーション
   ひとつの世界
   諸文化
   さまよえる近代
   カルカッタのマルクス

第Ⅱ部

新版へのはしがき(原著第二版序文)

第五章 ここでもなく、よそでもなく――ヨーロッパとオーストラリアのあいだで、移民・拘禁・脱走、ブレット・ニールソンとの会話

第六章 移民の主体性、従属的包摂を越えて――コレクティボ・シトゥアシオネスとの対話
   移民の主体性
   逃走の権利
   下からのグローバル化
   移民労働

第七章 境界、シティズンシップ、戦争、階級――エティエンヌ・バリバールらとの討論
   イスラーム主義、反イスラーム主義
   ヨーロッパ――シティズンシップと構成する過程
   戦争の遍在性
   階級闘争

第八章 自律性のまなざし――移民・資本主義・社会闘争
   移民、資本主義、移動性の飼い馴らし
   移民の新しい経済学
   移民の管理運営、非正規性の生産
   家族、世帯、コミュニティ
   政治的想像力の諸限界に挑戦する
   結論

訳者解説
参考文献
人名索引

著者プロフィール

サンドロ・メッザードラ  (サンドロ メッザードラ)  (著/文

サンドロ・メッザードラ/Sandro Mezzadra/1963年生。ボローニャ大学政治・社会科学研究科教員。現代政治理論、社会理論を専門とし、ヨーロッパの移民研究における第一人者のひとり。ポスト・オペライズモを牽引する知識人として知られる。マルクスやポストコロニアル研究を用いて、グローバル資本主義の批判分析に取り組む。また、政治的ヨーロッパをめぐる昨今の論争にも積極的に介入してきた。翻訳に以下がある。『金融危機をめぐる10のテーゼ 金融市場・社会闘争・政治的シナリオ』(アンドレア・フマガッリとの共編、朝比奈佳尉、長谷川若枝訳、以文社、2010年)、「社会運動として移民をイメージせよ? 移民の自律性を思考するための理論ノート」(北川訳、『空間・社会・地理思想』12号、2008年)、「ポストコロニアル状況」「方法としての境界、あるいは労働の多数化」(ともに北川訳、『空間・社会・地理思想』13号、2010年)、「地中海の自由」(柱本元彦訳、『現代思想』2011年9月)。

北川眞也  (キタガワ シンヤ)  (翻訳

北川眞也(きたがわ・しんや)/1979年大阪府生。関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(地理学)。現在、三重大学人文学部准教授。訳書に、フランコ・ベラルディ『ノー・フューチャー イタリア・アウトノミア運動史』(廣瀬純との共訳、洛北出版、2010年)。論文に、「移動=運動=存在としての移民ヨーロッパの「入口」としてのイタリア・ランペドゥーザ島の収容所」(『VOL』第4 号、2010年)、「ヨーロッパ・地中海を揺れ動くポストコロニアルな境界 イタリア・ランペドゥーザ島における移民の「閉じ込め」の諸形態」(『境界研究』3 号、2012年)、「大都市をいまここでスクウォットせよ ミラノ郊外における社会的場所への欲求」(『社会文化研究』第17号、2015年)、「移民の墓場と化す地中海ヨーロッパに求められる応答責任」(竹中克行編『グローバル化時代の文化の境界 多様性をマネジメントするヨーロッパの挑戦』昭和堂、2015年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。