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逃走の権利
移民、シティズンシップ、グローバル化
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2015年11月9日
- 登録日
- 2015年10月19日
- 最終更新日
- 2021年10月14日
書評掲載情報
2016-01-29 |
週刊読書人
評者: 森本豊富=早稲田大学教授・移民研究 |
2015-12-27 |
朝日新聞
評者: 中村和恵(詩人、明治大学教授) |
2015-12-11 |
週刊読書人
評者: 堀千晶=仏文学者 |
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紹介
欧州への移民・難民40万人(2015年)、日本への難民認定申請5000人(2014年)。
世界を揺るがす喫緊の課題、現代移民研究の第一人者による力作。
いま世界は、かつてない規模で流動している。グローバル化の影響を潜り抜けた移民は、ただ保護される対象ではなく、移動元、移動先の社会を様々に変えていく下からのグローバル化を体現する存在でもある。市民権、国境、法、植民地主義、資本主義、移民の自律性など、制度的問題から思想的課題まで、現代世界を覆う多様な問題を「移民」という視角からクリティカルに読み換える、イタリアから届けられた現代社会論の重要作。
目次
序論
第一章 プロローグ 若きマックス・ウェーバー、ドイツ人移民たちの逃走の権利、ポーランド人たちの胃
極めて珍しい鳥たち
自由の魔力
敵の社会
なってつくられた胃
第二章 はじまりはさらし絞首台だった――移民、労働の移動性、資本主義史
歴史なき人びと
鉄の檻
逃走と制御
第三章 境界地帯の市民とシティズンシップの境界
シティズンシップの危機のなかで
排除
移民たちの二重空間
国民を越えた市民?
移民、逃走の権利、シティズンシップの境界
あやふやな所属
第四章 植民地以後の世界
イギリス、一九四八
古いセグリゲーション
ひとつの世界
諸文化
さまよえる近代
カルカッタのマルクス
第Ⅱ部
新版へのはしがき(原著第二版序文)
第五章 ここでもなく、よそでもなく――ヨーロッパとオーストラリアのあいだで、移民・拘禁・脱走、ブレット・ニールソンとの会話
第六章 移民の主体性、従属的包摂を越えて――コレクティボ・シトゥアシオネスとの対話
移民の主体性
逃走の権利
下からのグローバル化
移民労働
第七章 境界、シティズンシップ、戦争、階級――エティエンヌ・バリバールらとの討論
イスラーム主義、反イスラーム主義
ヨーロッパ――シティズンシップと構成する過程
戦争の遍在性
階級闘争
第八章 自律性のまなざし――移民・資本主義・社会闘争
移民、資本主義、移動性の飼い馴らし
移民の新しい経済学
移民の管理運営、非正規性の生産
家族、世帯、コミュニティ
政治的想像力の諸限界に挑戦する
結論
訳者解説
参考文献
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。