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レイシャル・キャピタリズムを再考する ガルギ・バタチャーリャ(著) - 人文書院
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レイシャル・キャピタリズムを再考する (レイシャルキャピタリズムヲサイコウスル) 再生産と生存に関する諸問題 (サイセイサントセイゾンニカンスルショモンダイ)

哲学・宗教
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発行:人文書院
四六判
縦194mm 横135mm 厚さ30mm
重さ 520g
380ページ
上製
価格 4,500円+税
ISBN
978-4-409-04120-8   COPY
ISBN 13
9784409041208   COPY
ISBN 10h
4-409-04120-7   COPY
ISBN 10
4409041207   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C1010  
1:教養 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年1月31日
書店発売日
登録日
2022年4月13日
最終更新日
2023年2月3日
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紹介

人種資本主義(レイシャル・キャピタリズム)とは何か

大西洋奴隷貿易と奴隷制、植民地主義はいかに資本主義の土台となったのか――ブラック・マルクシズム、ジェンダー、エコロジーの視座を取り入れ、不均衡な経済発展、環境問題、国境化、再生産労働の現場等、数々の事例を分析。浮かび上がるのは、現代の世界システムを分析するうえで最も重要な概念、「レイシャル・キャピタリズム」の輪郭である。

多様なマーケティングに消費者として巻き込まれつつ、私たちはなにに加担しているのか。なぜ一部の人間だけが犠牲になるようなレイシズムがいまなお蔓延っているのか。レイシズムの謎を解く鍵は人間本性ではなく資本主義にあることを喝破する、理論の書。

「レイシャル・キャピタリズムとは、資本主義の発展にとっての重要な局面におけるレイシズムの役割を理解する方法である。レイシストの陰謀として資本主義を理解したり、資本主義の陰謀としてレイシズムを理解したりすることではない。(…)我々が理解しようとしているのは、資本主義の形成における特定の段階、何よりも今現在における人種化の現場である」(本文より)

◎目次
緒言 小笠原博毅

イントロダクション レイシャル・キャピタリズムをめぐる一〇のテーゼ

第1章 始まり
第2章 社会的再生産――ジェンダー、レイシズム、自然
第3章 暴力の歴史、トラウマの遺産
第4章 何がレイシャル・キャピタリズムで何がそうではないのか
第5章 領土と国境、レイシャル・キャピタリズム、そして危機にある主権
第6章 消費と負債
第7章 おわりに――産業予備軍に加わらないということについて

訳者解題
参考文献
索引

目次

緒言 小笠原博毅

イントロダクション レイシャル・キャピタリズムをめぐる一〇のテーゼ

第1章 始まり
第2章 社会的再生産――ジェンダー、レイシズム、自然
第3章 暴力の歴史、トラウマの遺産
第4章 何がレイシャル・キャピタリズムで何がそうではないのか
第5章 領土と国境、レイシャル・キャピタリズム、そして危機にある主権
第6章 消費と負債
第7章 おわりに――産業予備軍に加わらないということについて

訳者解題
参考文献
索引

著者プロフィール

ガルギ・バタチャーリャ  (ガルギ バタチャーリャ)  (

【著者】ガルギ・バタチャーリャ
Gargi Bhattacharyya/1968年生まれ。イースト・ロンドン大学社会学教授。専門は人種差別、レイシャル・キャピタリズム、移民。著作はTales of dark-skinned women: race, gender and global culture(London: UCL Press, 1998)やSexuality and Society; an introduction(London: Routledge,2002)、Dangerous brown men: exploiting sex, violence and feminism in the war on terror(London: Zed Books, 2008)など多数。

稲垣 健志  (イナガキ ケンジ)  (

【訳者】稲垣 健志(いながき・けんじ)
1978年愛知県生まれ。金沢美術工芸大学美術工芸学部准教授。専門はイギリス現代史、イギリス文化研究。主な論文に、「英語圏の中心でパトワを叫ぶ─ リントン・クウェシ・ジョンソンのダブ・ポエトリーをめぐって」『金沢美術工芸大学紀要』第61号(2017年)、‘Radicals Strike Back: A Memorandum for the Cultural Studies of Black Radicalism in Britain’『金沢美術工芸大学紀要』第65号(2021年)、「カルチュラル・スタディーズを裏返す─ A.シヴァナンダンをめぐるいくつかの断章」『年報カルチュラル・スタディーズ』Vol. 10(2022年)、共著に『教養のための現代史入門』(ミネルヴァ書房、2015年)、編著に『ゆさぶるカルチュラル・スタディーズ』(北樹出版、近刊)がある。

小笠原 博毅  (オガサワラ ヒロキ)  (

【緒言】小笠原 博毅(おがさわら・ひろき)
1968年東京都生まれ。神戶大学教授。専門は文化研究、社会学。主な著書に『サッカーの詩学と政治学』(編著、人文書院、2005年)、『黑い大西洋と知識人の現在』(編著、松籟社、2009年)、『セルティック・ファンダム─ グラスゴーにおけるサッカー文化と人種』(せり か書房、2017年)、『真実を語れ、そのまったき複雑性において─ スチュアート・ホールの思考』(新泉社、2019年)、『東京オリンピック始末記』(編著、岩波ブックレット、2022年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。