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環世界の人文学 石井 美保(著/文 | 編集) - 人文書院
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環世界の人文学 生と創造の探究

哲学・宗教
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発行:人文書院
A5判
縦215mm 横153mm 厚さ36mm
486ページ
定価 6,800円+税
ISBN
978-4-409-04115-4   COPY
ISBN 13
9784409041154   COPY
ISBN 10h
4-409-04115-0   COPY
ISBN 10
4409041150   COPY
出版者記号
409   COPY
 
Cコード
C3010
専門 単行本 哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年3月22日
書店発売日
登録日
2021年1月29日
最終更新日
2021年3月4日
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紹介

温暖化や感染症など、生きる基盤である地球が揺らいでいる現代、人間の生の営みはどう変わるのか。本書は、哲学、文学、人類学、建築、歴史など、さまざまな分野の研究者たちによる、新たな人文学を拓く試みである。人間中心主義を換骨奪胎し、変転しつづける環世界と人間の関係を追う。

「生きる営みとは、いまの自分たちさえ生きていければよいというものではない。それは未来への責任を自覚して行動することであり、人文学の役割とは、そのために必要な歴史的事実・世界観・現状認識・思考方法などを提示することである。思考を重ねた結果、目の前に現れた未来の選択肢は、現在の我々の知性や感覚からすると、不自由な世界かもしれない。だが、それも現在の我々からみた偏った価値判断にすぎない可能性があるのである。現在の知性や感覚を越える未来の創造が求められている。」(「はじめに」より)

第1部 生の理論的考察
ユクスキュルにとっての〈環世界〉──人間・認知・外の世界………田中祐理子
ユクスキュルの「問い」と「方法」――円環と螺旋の自然学………松嶋健
イマージュ・アニマル──哲学的動物論と環世界………森本淳生
まなざしの環世界──「見る」と「見られる」のキアスム………立木康介
「人間以後」のエコロジー哲学………篠原雅武
震災後文学の動物と書き直し──中森明夫、川上弘美、古川日出男のテクストを中心に………ホルカ・イリナ
人間が「ごみ」になるとき──ベケット的想像力のゆくえ………大浦康介
コラム1 ライプニッツの種の概念と、不滅に向かう世界について………山崎明日香

第2部 生の諸世界
あらたな環世界をひらく──そして人類学者は腹を下す………松村圭一郎
多元世界としての森を生きる──インド・西ガーツ山脈における自然保護と在来性………石井美保
太陽・土・廃棄物──絡まり合いとしての建築………能作文徳
食現象の脱領域的考察──分解の円環の中で………藤原辰史
神・米・霊魂──柳田國男と折口信夫の循環論………岡安裕介
粘菌鏡検──南方熊楠による「世界一般」への潜入………唐澤太輔
コラム2 ゾンビの軌跡………田中雅一

第3部 歴史にみる生の実践
地域環境史の自然観論──琵琶湖産フナ属のコード化をめぐって………橋本道範
食糧危機は天災なのか──日本近世の飢饉研究の新視点………武井弘一
たたら製鉄と百姓成立──近世百姓の生業を考える………岩城卓二
村のいしぶみから見た生活用水をめぐる日常史──中国河南・山西・河北の井戸とため池の事例をもとに………井黒忍
過去を生きた「病む身体」──病をめぐる学生との対話の記録から………池田さなえ
炭坑化する世界──空気を満たすテクノロジー………瀬戸口明久
コラム3 溶ける主体──環世界のデカダンス………近藤秀樹

目次

はじめに

第1部 生の理論的考察

ユクスキュルにとっての〈環世界〉──人間・認知・外の世界………田中祐理子
ユクスキュルの「問い」と「方法」――円環と螺旋の自然学………松嶋健
イマージュ・アニマル──哲学的動物論と環世界………森本淳生
まなざしの環世界──「見る」と「見られる」のキアスム………立木康介
「人間以後」のエコロジー哲学………篠原雅武
震災後文学の動物と書き直し──中森明夫、川上弘美、古川日出男のテクストを中心に………ホルカ・イリナ
人間が「ごみ」になるとき──ベケット的想像力のゆくえ………大浦康介

コラム1 ライプニッツの種の概念と、不滅に向かう世界について………山崎明日香


第2部 生の諸世界

あらたな環世界をひらく──そして人類学者は腹を下す………松村圭一郎
多元世界としての森を生きる──インド・西ガーツ山脈における自然保護と在来性………石井美保
太陽・土・廃棄物──絡まり合いとしての建築………能作文徳
食現象の脱領域的考察──分解の円環の中で………藤原辰史
神・米・霊魂──柳田國男と折口信夫の循環論………岡安裕介
粘菌鏡検──南方熊楠による「世界一般」への潜入………唐澤太輔

コラム2 ゾンビの軌跡………田中雅一


第3部 歴史にみる生の実践

地域環境史の自然観論──琵琶湖産フナ属のコード化をめぐって………橋本道範
食糧危機は天災なのか──日本近世の飢饉研究の新視点………武井弘一
たたら製鉄と百姓成立──近世百姓の生業を考える………岩城卓二
村のいしぶみから見た生活用水をめぐる日常史──中国河南・山西・河北の井戸とため池の事例をもとに………井黒忍
過去を生きた「病む身体」──病をめぐる学生との対話の記録から………池田さなえ
炭坑化する世界──空気を満たすテクノロジー………瀬戸口明久

コラム3 溶ける主体──環世界のデカダンス………近藤秀樹

あとがき
研究会の履歴
著者略歴

著者プロフィール

石井 美保  (イシイミホ)  (著/文 | 編集

石井 美保(いしい・みほ)
京都大学人文科学研究所准教授。文化人類学。『精霊たちのフロンティア ガーナ南部の開拓移民社会における〈超常現象〉の民族誌』(世界思想社)、『環世界の人類学 南インドにおける野生・近代・神霊祭祀』(京都大学学術出版会)、『めぐりながれるものの人類学』(青土社)。

岩城 卓二  (イワキタクジ)  (著/文 | 編集

岩城卓二(いわき・たくじ)
京都大学人文科学研究所教授。専門は日本近世史。著書に、『近世機内・近国支配の構造』(柏書房、2006年)、『本願寺文書』2~5巻(編著、清文堂出版、2013-2019年)など。

田中 祐理子  (タナカユリコ)  (著/文 | 編集

田中 祐理子(たなか・ゆりこ)
京都大学白眉センター特定准教授。哲学、科学史。『科学と表象 「病原菌」の歴史』(名古屋大学出版会)、『病む、生きる、身体の歴史 近代病理学の哲学』(青土社)。

藤原 辰史  (フジハラタツシ)  (著/文 | 編集

藤原辰史(ふじはら・たつし)
1976年生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士課程中途退学。現在、東京大学大学院農学・生命科学研究科講師。専攻は、農業思想史・農業技術史。著書に『カブラの冬―第一次世界大戦期ドイツの飢饉と民衆』(人文書院、2011)、『トラクターの世界史―人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』(中公新書、2017)『給食の歴史』(岩波新書、2018)、『分解の哲学―腐敗と発酵をめぐる思考』(青土社、2019)など。

上記内容は本書刊行時のものです。