版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
理想的な利他 平岡 聡(著/文) - 春秋社
..
【利用不可】

理想的な利他 (リソウテキナリタ) 仏教から考える (ブッキョウカラカンガエル)

哲学・宗教
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:春秋社
四六判
縦195mm 横138mm 厚さ20mm
264ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-393-13463-4   COPY
ISBN 13
9784393134634   COPY
ISBN 10h
4-393-13463-X   COPY
ISBN 10
439313463X   COPY
出版者記号
393   COPY
Cコード
C0015  
0:一般 0:単行本 15:仏教
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年12月19日
最終更新日
2024年1月12日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

現代的価値観へのアンチテーゼとして注目された「利他」。実は利他は仏教用語である。なら仏教の利他を知ることが利他を知る近道だ。縁起や無我といった仏教思想を前提に利他を理解したとき、利他とは何をすることであり、何が利他を利他にするのかが分かる。

目次

はじめに

第一章 多面性を持つ利他
進化生物学から見た利他/ヒトの複雑な利他行動/脳科学から見た利他:ミラーニューロンの存在/スーパーミラーニューロンの存在/計量社会学から見た利他/実験社会学から見た利他/倫理学から見た利他

第二章 仏教の説く利他
仏教用語としての利他/「他」とは何か/「利」とは何か/仏教の説く「利」/利他の根拠/利他の前提/利他の認識:共生/慈悲とは/三種の慈悲/慈悲の対象:衆生/命をどこまで認めるか/草木も成仏するのか/慈悲の主体としての草木国土

第三章 ブッダの利他
出家の原因/修行から成道/成道(自利)から初転法輪(利他)/ブッダが説法を決意した理由/ブッダの宗教性/人間が動物を利するジャータカ/動物が人間を利するジャータカ/悪人への利他/人生に絶望した人への利他/智慧から慈悲へ

第四章 大乗菩薩の利他
大乗仏教で利他が強調される理由/菩薩とは/四弘誓願/六波羅蜜/布施波羅蜜と忍辱波羅蜜/持戒波羅蜜/代受苦と回向/浄仏国土思想/護国思想/向下菩薩の利他

第五章 仏教徒の利他
行基の利他/空海の利他/鎌倉時代の仏教徒/叡尊と忍性/法然の利他/浄土宗の利他/親鸞の利他/真宗の利他/栄西の利他/道元の利他/日蓮の利他/日蓮仏教の継承と政治/多元的な利他

第六章 キリスト教徒の利他
イエスの生涯/イエスの利他/マザー・テレサの生涯/マザー・テレサの利他/井深八重の生涯/井深八重の利他の根源/中村哲の生涯/中村哲の利他/キリスト教の利他と他力

第七章 他力による利他
利他と他力/宗教の本質/自我の崩壊(相対化)から始まる利他/他力から始まる布施/無我と芸術/「自我の相対化」の負の側面/「自我の相対化」のあるべき姿/理想的な利他は他力に基づく

おわりに
引用文献ならびに主要参考文献

著者プロフィール

平岡 聡  (ヒラオカ サトシ)  (著/文

1960(昭和35)年、京都市生まれ。佛教大学卒、同大学院博士後期課程満期退学。ミシガン大学アジア言語文化学科留学(1987~1989)。京都文教大学教授、京都文教学園学園長。博士(文学)。著書に『法華経成立の新解釈』(大蔵出版)、『大乗経典の誕生』(筑摩書房)、『親鸞と道元』『言い訳するブッダ』(ともに新潮社)、『鎌倉仏教』(KADOKAWA)、『菩薩とはなにか』『理想的な利他』(ともに春秋社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。