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出版者情報
[現代日本語訳]浄土三部経
- 書店発売日
- 2022年11月17日
- 登録日
- 2022年10月17日
- 最終更新日
- 2022年11月24日
紹介
浄土宗・浄土真宗の基本経典である『阿弥陀経』『無量寿経』『観無量寿経』の三経を、難解な仏教用語を避けて誰でもわかるよう現代語訳。巻末に、経典の成立過程や阿弥陀仏の起源、本願、信仰の実態についての詳細な解説も付す。
目次
はじめに
第I部 無量寿経全訳
〔巻の上〕
1 序説
(1)説法の場に集まった方々
(2)釈迦牟尼仏が五種の瑞相をあらわし、この世に出現した真意を語る
2 正説
(1)法蔵菩薩の発願と修行について
(2)四十八願
(3)阿弥陀仏の成仏と浄土の様相について
〔巻の下〕
(4)無量寿仏の浄土へ往生したいと願う者が実践すべき行為
(5)無量寿仏の浄土へ往生した者が得る利益
(6)三毒ならびに五悪の苦しみをいましめ、浄土を眼前に見せて信仰心をはぐくむ
〔三毒段〕貪欲がもたらす苦しみ/怒りがもたらす苦しみ/愚かさがもたらす苦しみ/〔五悪段〕/第一の悪/第二の悪/第三の悪/第四の悪/第五の悪
3 結語
(1)この経典の伝授を弥勒菩薩に委嘱する
(2)教説を聞いた大勢の者たちが得た利益
(3)六種類の震動ならびに人々の歓喜
第II部 阿弥陀経全訳
1 序説
2 正説
(1)極楽の様相と聖衆について
(2)念仏による浄土往生について
(3)釈迦牟尼仏ならびに諸仏による証明について
3 結語
第III部 観無量寿経全訳
1 序説――韋提希夫人の物語
2 瞑想の実践
第一の瞑想/第二の瞑想/第三の瞑想/第四の瞑想/第五の瞑想/第六の瞑想/第七の瞑想/第八の瞑想/第九の瞑想/第十の瞑想/第十一の瞑想/第十二の瞑想/第十三の瞑想
3 精神集中して瞑想できない凡夫が、死後、極楽世界へ往生するための九種類の方法
第十四の瞑想/第十五の瞑想/第十六の瞑想
4 以上の教えから得られる利益について
5 結論
6 耆闍崛山において、阿難が釈迦牟尼仏の説法をふたたび説いたことについて
第IV部 解説
1 浄土三部経
浄土三部経の由来/違っていてもどれも不可欠/『無量寿経』/三毒五悪段/『無量寿経』の成立過程/『阿弥陀経』/『阿弥陀経』の成立過程/『観無量寿経』
2 阿弥陀仏
阿弥陀仏の起源/外来起源説/内部起源説/結局は不明のまま/無量光Amitābhaか無量寿Amitāyusか/「無量光Amitābha」が先行/阿弥陀仏の寿命/寿命限界論/寿命無限論
3 極楽浄土
極楽の景観/倶会一処
4 誓願/本願
部派仏教の誓願/大乗仏教の誓願/阿閦仏/阿閦仏の誓願/妙喜世界/法蔵比丘の本願/本願の内容/阿閦菩薩の誓願vs.法蔵比丘の本願
5 日本の浄土信仰
インド仏教vs.東アジア仏教/日本人にとっての阿弥陀仏/親鸞――阿弥陀仏と無上仏/「自然」とは何か/諸仏を統合する阿弥陀仏/往生と成仏の関係/念仏の意味/『般舟三昧経』と見仏/夢中見仏の伝統/阿弥陀仏の姿形/『観無量寿経』の阿弥陀仏/身色は、身長は……/巨大化の理由/真仏と化仏/化仏を仏像に/三尺阿弥陀
上記内容は本書刊行時のものです。