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フィヒテ
発行:清水書院
新書判
縦190mm
216ページ
定価
1,000円+税
- 初版年月日
- 2015年9月
- 書店発売日
- 2015年9月1日
- 登録日
- 2016年9月8日
- 最終更新日
- 2016年9月8日
紹介
「新しい時代を他の国民の先駆となり模範となって切り開いていくという使命は,誰よりもまずドイツ人に課せられるべきであります」。これはフィヒテが1808年に,ナポレオン占領下のベルリンで,ドイツの解放と統一を企図し,その歴史的意義について行った講演「ドイツ国民に告ぐ」の中で述べた言葉である。その後一八〇年あまり,一九八九年一一月一〇日ついに彼の故地ベルリンの「壁」が崩壊した。東西ドイツの統一を始め,激動する現代ヨーロッパの歴史と思想をとらえ直す上でフィヒテは不可欠の思想家であろう。
目次
目次(内容と構成)
はじめに――フィヒテと私
Ⅰ フィヒテの生涯
少・青年期の渇望
チューリヒにて
カント訪問
フランス革命への憧憬
イェナ大学への赴任
ベルリンへの追放
浄福な生き方
ドイツ国民へのアピール
闘う学者
Ⅱ フィヒテの思想
根源となるもの
フランス革命後のヨーロッパとドイツの課題
「自由」の理想主義
知識学の根本思想
知識学の展開――所有・文化と存在権
宗教的世界観の確率
「自由」獲得のプログラム――「現象学」の成立
歴史意識と「浄福な生」――「現象学」の展開
「自由」への国民教育――『ドイツ国民に告ぐ』の精神
フィヒテを生かす道
あとがき
年譜
参考文献
さくいん
上記内容は本書刊行時のものです。