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神奈川県 関東大震災 朝鮮人虐殺関係資料 姜徳相(編集) - 三一書房
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神奈川県 関東大震災 朝鮮人虐殺関係資料 (カナガワケン カントウダイシンサイ チョウセンジンギャクサツカンケイシリョウ)

歴史・地理
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発行:三一書房
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ24mm
重さ 485g
336ページ
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-380-23004-2   COPY
ISBN 13
9784380230042   COPY
ISBN 10h
4-380-23004-X   COPY
ISBN 10
438023004X   COPY
出版者記号
380   COPY
Cコード
C0021  
0:一般 0:単行本 21:日本歴史
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年9月1日
書店発売日
登録日
2023年8月2日
最終更新日
2023年12月26日
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書評掲載情報

2023-12-23 朝日新聞  朝刊
評者: 藤野裕子(早稲田大学教授)
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紹介

「関東大震災時の虐殺は偶然起こったのではない。
 朝鮮民族解放闘争の国際化を背景とする侵略と抵抗が生み出した民族対決。1923年だけを見るのではなく、それ以前、朝鮮支配に至る韓日の宣戦布告なき韓日戦争、甲午農民戦争、義兵戦争こういった連続の中で培われた日本の朝鮮敵視思想。それが震災時の虐殺につながったのだ」姜徳相

「朝鮮人虐殺の資料はもう出尽くした」、あるいは「朝鮮人虐殺の調査は必ず行われていたはず、資料はまだどこかにあるにちがいない」ともいわれてきたその資料が今回新たに見つかった。それも徹底的に虐殺の事実が隠蔽されてきた横浜、神奈川の資料である。
この資料を発見したのは、朝鮮人虐殺研究の第一人者、姜徳相先生である。「関東大震災時の朝鮮人虐殺を究明する横浜の会」が横浜での虐殺証言をまとめた資料その他と併せ、関東大震災時朝鮮人虐殺から百年の時を経て刊行する。

目次

◎ はじめに 山本すみ子

◎ 鮮高秘収第22号(大12・11・21)
震災に伴う朝鮮人並に支那人に関する犯罪及び保護状況其他調査の件
<解説>
・朝鮮人保護状況調 神奈川県
・支那人保護状況
一、朝鮮人の犯罪事件調 神奈川県
二、内地人の朝鮮人に対して行いたる殺傷事件調 神奈川県
三、内地人の朝鮮人と誤認して行いたる殺傷事件調
  (イ)内地人の支那人に対して行いたる殺傷事件調 神奈川県
     内地人の朝鮮人と誤認して行いたる殺傷事件調
  (ロ)内地人の台湾人に対して行いたる殺傷事件調
     内地人の朝鮮人と誤認して行いたる殺傷事件調 神奈川県
  (ハ)内地人の内地人に対して行いたる殺傷事件調 神奈川県


◎ 神奈川県知事から内務大臣、その他宛の報告(大12・9・3~9・7)
<解説>
①震災に関する報告(第1報)(大12・9・3)
②震災状況報告(続報)第2報(大12・9・3)
③陸軍隊及応援巡査来着の件(第3報)(大12・9・4)
④震災に関する件(第4報)(大12・9・4)
⑤戒厳令施行の件(第5報)(大12・9・4)
⑥震災に関する概況報告続報(第6報)(大12・9・5)
⑦神奈川県郡部(横須賀市を含む)震災状況(大12・9・7)
臨時震災事務局宛 神奈川支部警備部より


◎ 神奈川方面警備部隊法務部日誌(大正12・9・3~10・30)
<解説>


◎ 神高秘発第55号(大12・11・7)
震災後の状況報告(続報)
<解説>
一、人心の安定及推移の状況
一、自警団に関する件
 ・横浜市自警団調査表
 ・久良岐郡自警団調査表
 ・橘樹郡自警団調査表
・三浦郡自警団調査表
 ・鎌倉郡自警団調査表
 ・高座郡自警団調査表
 ・都筑郡自警団調査表
 ・愛甲郡自警団調査表
 ・中郡自警団調査表
 ・津久井郡自警団調査表
 ・足柄上郡自警団調査表
 ・足柄下郡自警団調査表


◎ 関東大震災時朝鮮人虐殺 横浜証言集
<解説>
まえがき
1、横浜市南部地域
⑴  中村川、堀割川にそって
⑵ 中村町、石川町、山手町、根岸町付近
⑶ 本牧町、根岸加曽海岸方面
⑷ 弘明寺町の虐殺
⑸ その他

2、横浜中部地域
⑴ 横浜駅、高島町付近
⑵ 横浜公園、横浜港方面
⑶ 藤棚、西戸部、県立第一中学校付近
⑷ 久保山方面

3、横浜北部地域
⑴ 子安地域
⑵ 高島山、反町、二ツ谷橋、東神奈川付近
⑶ 橋本町二丁目内務省機械工場付近

4、鶴見地域(当時は横浜市域でなく橘樹郡)

5、小学生の作文
⑴ 寿尋常小学校(『大震遭難記』)
⑵ 磯子尋常小学校(『震災に関する児童の感想』)
⑶ 石川尋常小学校(『震災に関する作文』)
⑷ 南吉田第二尋常小学校(『震災記念綴方帖』)
6、当時の新聞記事より

著者プロフィール

姜徳相  (カンドクサン)  (編集

1932年、韓国慶尚南道生まれ。早稲田大学文学部史学科卒業、明治大学大学院東洋史専修博士課程終了。一橋大学教授を経て、滋賀県立大学名誉教授。
主な著作に『関東大震災』(中公新書)、『朝鮮人学徒出陣』(岩波書店)、『呂運亨評伝(全4巻)』(新幹社)、など多数。
同評伝3、4巻は韓国独立紀念館第16回学術賞(2020年)受賞。
他に聞き書きによるライフ・ヒストリー『時務の研究者 姜徳相』(三一書房)がある。

山本すみ子  (ヤマモトスミコ)  (編集 | 解説

1939年、横浜生まれ。小学校教員を務め、その間、横浜市教育委員会の「在日朝鮮人教育の方針」に関わる。
退職後は、隠蔽された横浜の関東大震災における朝鮮人虐殺を明らかにする「関東大震災時の朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会」の代表を務めている。

上記内容は本書刊行時のものです。