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はるか、ブレーメン
発行:幻冬舎
四六判
定価
1,800円+税
- 書店発売日
- 2023年4月5日
- 登録日
- 2023年3月2日
- 最終更新日
- 2023年4月4日
書評掲載情報
2023-05-20 |
朝日新聞
朝刊 評者: 稲泉連(ノンフィクション作家) |
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紹介
私を捨てた“お母さん”の走馬灯には、何が映っているのだろう。人生の思い出をめぐる、謎めいた旅行会社に誘われた16歳の少女のひと夏の物語。小川遥香、16歳。3歳で母に捨てられた彼女は、育ての親である祖母も亡くし、正真正銘のひとりぼっちだ。そんな彼女が出会ったのが走馬灯を描く旅をアテンドする〈ブレーメン・ツアーズ〉。お調子者の幼馴染、ナンユウととも手伝うことに。認知症を患った老婦人が、息子に絶対に言えなかった秘密。ナンユウの父が秘めていた、早世した息子への思い。様々な思い出を見た彼女は。人の記憶の奥深さを知る。そんな折、顔も覚えていない母から「会いたい」と連絡が来るのだが……。私たちの仕事は走馬灯の絵を描くことだ。それは、人生の最後に感じるなつかしさを決めるということでもある。
上記内容は本書刊行時のものです。