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実務に役立つ 腐食防食の基礎と実践 梶山 文夫(著/文) - コロナ社
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実務に役立つ 腐食防食の基礎と実践 土壌埋設パイプラインISOポイント解説

発行:コロナ社
A5判
縦210mm 横148mm
176ページ
定価 2,700円+税
ISBN
9784339046670
Cコード
C3053
専門 単行本 機械
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年9月25日
書店発売日
登録日
2020年7月29日
最終更新日
2020年9月8日
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紹介

水道管,石油・ガス等のインフラのかなりは,我々が目にすることのない土壌に埋設されており,インフラの土壌腐食はあまり知られていない。本書は,土壌中のインフラの腐食防食に光をあてたものである。化学,電気化学,電気工学,土壌学,微生物学といった広範な分野に跨る知識を必要とする土壌中のインフラの腐食防食について,長い実務経験を持つ著者がその基礎から実践までを解説。インフラの腐食防食に関する最新のISO国際規格の解説も意識的に取り入れた実務者必携の一冊。

【各章について】
1章 腐食の仕組みと分類
腐食の正しい理解につながる基礎的な内容について取り扱う。

2章 直流電食とその防止
電食(迷走電流腐食)は,電食を発生させる電気的干渉(electrical interference)が直流の場合,直流干渉による直流電食(直流迷走電流腐食),交流の場合,交流干渉による交流電食(交流迷走電流腐食)とそれぞれ称する。本章では直流電食とその防止について述べる。

3章 交流電食とその防止
交流電食は,交流迷走電流腐食とも称されるが,ここでは2章と比較するため,交流電食という用語を用い,交流電食を把握するとともにその防止について述べる。

4章 自然腐食
自然腐食は,電食とは異なり,電解質中の電子伝導体として連続な金属が,金属内で形成される腐食電池によって起こる腐食を指す。ここでは,自然腐食をマクロセル腐食,選択腐食,微生物腐食およびミクロセル腐食の四つに分類し,それぞれの内容について述べる。

5章 微生物腐食
土壌は微生物の宝庫であることから,土壌に埋設されたパイプラインの腐食防食は微生物活動と密接な関係にある。本章では,微生物腐食について記述する。

6章 カソード防食
1章で述べたように,土壌埋設パイプラインの腐食にはさまざまなタイプがあるが,すべての腐食リスクは,適切なカソード防食(cathodic protection)によって許容レベルまで低減することが可能である。ここでは,カソード防食の原理,カソード防食適用の変遷,カソード防食基準(cathodic protection criteria)およびカソード防食システム(cathodic protection system)について述べる。

目次

1.腐食の仕組みと分類
1.1 腐食防止の重要性
1.2 腐食とはなにか
1.3 腐食反応の構成
1.4 腐食はどのように検知できるか
 1.4.1 金属の腐食電位と管対地電位
 1.4.2 管内電流
 1.4.3 地表面の2本の照合電極間の電位差
1.5 腐食はどのように防止できるか
1.6 腐食の分類
 1.6.1 腐食原因の解明につながる腐食の分類
 1.6.2 埋設パイプラインの腐食の分類
引用・参考文献

2.直流電食とその防止
2.1 電気的干渉
2.2 直流干渉源の分類
2.3 直流電食の最初の発生
2.4 アメリカ標準局による直流電食調査
2.5 直流電気鉄道システムの電圧降下
2.6 直流電食の評価計測
2.7 変動する電流の直流干渉源によるパイプラインの直流電食
2.8 一定電流の直流干渉源によるパイプラインの直流電食
2.9 直流干渉の許容レベル
 2.9.1 カソード防食されていないパイプライン
 2.9.2 カソード防食されているパイプライン
2.10 直流電食防止の変遷
 2.10.1 直流電気鉄道システムの電圧降下の規定
 2.10.2 アメリカにおける電食とその防止
 2.10.3 アメリカ以外の諸外国における電食とその防止
 2.10.4 わが国における電食とその防止
2.11 直流回生ブレーキ車両によるパイプラインの直流電食および過分極リスクの発生とその防止
 2.11.1 直流電食および過分極リスクの発生
 2.11.2 直流電食および過分極リスクの防止
2.12 車両基地近傍に埋設されたパイプラインの直流電食リスクの発生とその防止
2.13 電食防止委員会の設立
 2.13.1 アメリカにおける電食防止委員会の設立
 2.13.2 わが国における電食防止委員会の設立
引用・参考文献

3.交流電食とその防止★★
3.1 20世紀初頭の交流電食の理解
3.2 交流腐食防止とカソード防食との関係の認識の変遷
3.3 交流電食の発生
3.4 交流腐食理論
3.5 交流干渉の一般論
3.6 交流電食の評価計測
3.7 許容可能な交流干渉レベル
3.8 交流腐食に及ぼす各因子の影響
 3.8.1 交流電圧の影響
 3.8.2 交流電流密度の影響
 3.8.3 カソード電流密度の影響
 3.8.4 コーティング欠陥部の面積の影響
 3.8.5 周波数の影響
 3.8.6 土質の影響
 3.8.7 土壌抵抗率の影響
 3.8.8 温度の影響
 3.8.9 時間の影響
3.9 交流電食防止方法
3.10 交流電食リスク計測評価例
引用・参考文献

4.自然腐食
4.1 マクロセル腐食
 4.1.1 異種環境マクロセル腐食
 4.1.2 異種金属接触マクロセル腐食
4.2 選択腐食
 4.2.1 黒鉛化腐食
 4.2.2 脱亜鉛腐食
4.3 ミクロセル腐食
引用・参考文献

5.微生物腐食とその防止★
5.1 微生物腐食研究史俯瞰
5.2 微生物の特質
5.3 微生物腐食の特異性
5.4 土壌中の鋳鉄の腐食
5.5 土壌腐食に深く関与する微生物
 5.5.1 硫酸塩還元菌(SRB)
 5.5.2 メタン生成菌(MPB)
 5.5.3 鉄酸化細菌(IOB)
 5.5.4 硫黄酸化細菌(SOB)
 5.5.5 鉄細菌(IB)
5.6 EhとpHの関係および微生物の活性域
 5.6.1 Ehの決定因子
 5.6.2 EhとpHの関係における微生物の活性域
5.7 微生物腐食速度
5.8 微生物腐食メカニズム
 5.8.1 硫酸塩還元菌(SRB)による腐食メカニズム
 5.8.2 鉄酸化細菌(IOB)による腐食メカニズム
 5.8.3 硫黄酸化細菌(SOB)による腐食メカニズム
 5.8.4 鉄細菌(IB)による腐食メカニズム
引用・参考文献

6.カソード防食
6.1 カソード防食達成の原理
6.2 カソード防食適用の変遷
 6.2.1 カソード防食の適用開始期
 6.2.2 最適防食電位-0.850 VCSEの提唱・普及拡大期
 6.2.3 カソード防食の適用拡大期
 6.2.4 プラスチック被覆パイプラインへのクーポン導入拡大期
6.3 カソード防食基準
 6.3.1 Kuhnによって経験的に提案された防食電位-0.850 VCSE
 6.3.2 SchwerdtfegerとMcDormanによるKuhn提案の防食電位の科学的妥当性と腐食抑制効果の実験的証明
 6.3.3 カソード防食の効果判定におけるIRドロップ除去の重要性
 6.3.4 防食電位と限界臨界電位を指標としたISO 15589-1:2015カソード防食基準
 6.3.5 最小100 mVカソード分極を指標としたISO 15589-1:2015カソード防食基準
 6.3.6 ISO 18086:2019が策定した交流腐食防止基準★★
6.4 所要カソード電流密度
 6.4.1 腐食・防食時の電流の向きと管対電解質電位の解釈
 6.4.2 所要カソード電流密度
6.5 カソード防食システム
 6.5.1 流電陽極システム
 6.5.2 外部電源システム
 6.5.3 ハイブリッドシステム
 6.5.4 流電陽極システムと外部電源システムとの比較
6.6 カソード防食効果計測例
 6.6.1 鉄細菌(IB)生息下でのカソード防食効果
 6.6.2 硫酸塩還元菌(SRB)生息下でのカソード防食効果
 6.6.3 鉄細菌(IB)生息下でのカソード防食達成のメカニズム
 6.6.4 硫酸塩還元菌(SRB)生息下でのカソード防食達成のメカニズム
引用・参考文献

用語とその定義
索引

上記内容は本書刊行時のものです。