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リレーショナルデータベースの実践的基礎 (改訂版) 速水 治夫(著/文) - コロナ社
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リレーショナルデータベースの実践的基礎 (改訂版) (リレーショナルデータベースノジッセンテキキソ) (改訂版)

工業・工学
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発行:コロナ社
B5判
縦257mm 横182mm
160ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-339-02914-7   COPY
ISBN 13
9784339029147   COPY
ISBN 10h
4-339-02914-9   COPY
ISBN 10
4339029149   COPY
出版者記号
339   COPY
Cコード
C3055  
3:専門 0:単行本 55:電子通信
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月14日
書店発売日
登録日
2020年10月1日
最終更新日
2020年10月1日
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紹介

【本書の用途】
本書はデータベースを初めて学ぶ人の入門書です.高等専門学校・大学の情報系学生向けの教科書,および企業でリレーショナルデータベース(RDB)を用いたシステムの開発を目指す技術者向けの入門書として読まれることを想定しています.
【本書の特徴】
 本書はデータベースがなぜ必要なのかを理解し,RDBを実践的に使用できる実力が備わる内容になっています.データベースの専門書の著者として有名なC.J.デイトの言葉を借りれば「ユーザが知らなくてもよいデータベース管理システムの実装」の記述より,「ユーザが知らなければならないモデル」の記述に多くのページを割いているのが特徴です.
最初に直感的な例を用いて解説し,次に定義などで厳密な説明を行っています.そのため,最初に読むときは,厳密な説明は読み飛ばしても大丈夫になっています.そして2回目に読むときに,定義などをしっかり読めば理解がより深まるようになっています.豊富な実行例をあげていますのでRDBを実際に使いこなすことが可能になります.特に本書の中心である標準RDB言語SQLの説明においては,人気のあるオープンソースのMySQLで例題データベースを実行した結果を豊富に示しています.その例題データベースの構築文を付録に付けていますので,読者自身で例題データベースを構築し,SQL文を実行確認することが容易になっています.
【各章について】
第1章では,データベースが導入された考え方を学び,次にデータモデル,データベース管理システムの概要を学びます.最後にデータベースの適用分野の一例としてWebデータベースの概要を学びます.
第2章では,RDBの基礎として,リレーショナルモデル,リレーショナル代数を詳しく学びます.
第3章では,データベース設計に関し,ERモデルを使用した概念設計とリレーショナルモデルを使用した論理設計とを学びます.
第4章では,SQLを学びます.特に,問合せについては詳しく学びます.MySQLを用いた実行例が豊富に示されています.説明がやや煩雑になるため,類書では記述が避けられがちな副問合せや商演算について,例を用いて懇切に記述されているのも特徴の一つです.
【著者からのメッセージ】
著者は卒業研究の指導を20年続けました.その当初,卒業研究でデータベースを使用したシステムを構築する学生の多くが,データベース設計をしっかりやらないでプログラムを書き始めてしまったり,SQLで書けば簡単な問合せもプログラムで無理矢理実行したりしていました.このことから,システム構築に役立つデータベース設計とSQLの実力が付くような講義をしなければならないと感じ,その教科書として本書の初版を上梓しました.本書を用いた講義を受講した学生が研究室へ入ってくるようになり,前記のような学生が減ってきたので,本書執筆の狙いが正しかったと感じることができました.そして,今回の改版では,講義のなかで学生にとって解りづらいと感じていた点を中心に加筆修正しましたので,より解りやすい実践的な入門書となったと思います.

目次

1.データベースの基礎
1.1 データベースとは
1.2 データモデル
1.3 データモデルの歴史
1.4 3層スキーマアーキテクチャ
1.5 データベース管理システム
1.6 Webデータベース
 1.6.1 Webサーバによる情報提供方法の分類
 1.6.2 Webアプリケーション
 1.6.3 Webデータベース

2.リレーショナルデータベースの基礎
2.1 リレーショナルモデルの特徴
2.2 リレーショナルモデルのデータ構造
 2.2.1 表とリレーション
 2.2.2 構成要素
 2.2.3 リレーションスキーマ
 2.2.4 リレーションの表現
 2.2.5 リレーションの条件
2.3 リレーショナルモデルの整合性制約
 2.3.1 概要
 2.3.2 例題データベース
 2.3.3 整合性制約の説明に必要な概念
 2.3.4 整合性制約
2.4 リレーショナルモデルのデータ操作
2.5 リレーショナル代数
 2.5.1 概要
 2.5.2 演算可能な条件
 2.5.3 リレーショナル代数
 2.5.4 リレーショナル代数表現

3.データベース設計
3.1 概要
3.2 第1のアプローチによる設計
 3.2.1 実体関連モデル
 3.2.2 概念モデルの設計
 3.2.3 論理モデルの設計
3.3 第2のアプローチによる設計
 3.3.1 情報の整理
 3.3.2 正規化
 3.3.3 情報無損失分解
 3.3.4 高位の正規形
 3.3.5 正規化のまとめ

4.リレーショナルデータベース言語SQL
4.1 概要
4.2 データ定義
4.3 インポート
4.4 問合せ
 4.4.1 基本構文
 4.4.2 探索条件
 4.4.3 便利な機能
 4.4.4 集合関数とグループ化
 4.4.5 結合演算
 4.4.6 集合演算
 4.4.7 副問合せ
 4.4.8 商演算の多角的活用
 4.4.9 問合せのまとめ
4.5 データ更新
 4.5.1 挿入
 4.5.2 変更
 4.5.3 削除
 4.5.4 整合性制約違反となる更新
4.6 ビュー
 4.6.1 ビューの定義と利用
 4.6.2 ビューに対する更新操作
 4.6.3 注意が必要なビューに対する更新操作
 4.6.4 ビューの効果
参考文献
あとがき
付録
索引

コラム
 データを表形式で表現するって革新的だったの?
 ナルはnotany
 商演算の活用例
 大文字・小文字・日本語
 ナルの入力
 商演算におけるリレーショナル代数の定義とSQLの記述

旧版ISBN
9784339024357

上記内容は本書刊行時のものです。