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SNIPによるRTK基準局開設・運用入門 先村 律雄(著/文) - コロナ社
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SNIPによるRTK基準局開設・運用入門 (スニップニヨルアールティーケーキジュンキョクカイセツウンヨウニュウモン) Raspberry PiでICT土木/ICT農業システムの開発に挑戦 (ラズベリーパイデアイシーティードボクアイシーティーノウギョウシステムノカイハツニチョウセン)

工業・工学
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発行:コロナ社
A5判
160ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-339-00929-3   COPY
ISBN 13
9784339009293   COPY
ISBN 10h
4-339-00929-6   COPY
ISBN 10
4339009296   COPY
出版者記号
339   COPY
Cコード
C3055  
3:専門 0:単行本 55:電子通信
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2019年12月
書店発売日
登録日
2019年9月20日
最終更新日
2019年11月15日
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紹介

本書はSNIPによる独自のRTK基準局の開設により,読者が気軽に1周波数GNSS受信機を利用し,実務として運用することを目的としている。また実際の運用例として,測量や農業分野での利用についても詳しく紹介している。

★こんな方へ特にオススメ!★
・センチ単位の高精度なGNSS計測を低コストで運用したい方
土木や農作業現場での測量への利用,農機やドローンなどの位置情報の取得への利用が可能です
・ネットワーク型GNSSサービスを使用中の方
比較的低価格のイニシャルコストで開設可能で,その後も低価格での運用が可能です

★書籍の特徴★
本書籍のシステムを使用して,実際に基準局を開設した施工業者が,NTRIP-RTKを使って河川堆積土掘削工事で使用した内容,およびその効果を『0章 GNSS計測による導入効果と本書の活用法』で紹介・解説しています。
NTRIP-RTKと呼ばれる,「インターネットを利用して基準局からの補正情報を取得する方式」は,現在利用しているネットワーク環境に対してポートマッピングと呼ばれる手続きが必須です。モバイルルーター等を使い筆者らが実際におこなった作業を『1章 開設準備』および『6章 基準局の開設と機能チェック』で詳しく説明しています。
利用しているGNSS受信機(1,2周波とも)の各種設定は,英語表示のソフトウェアでおこなうため,日本語を見ながら作業をすすめることができません。この点は『2.5節 サーバー用PCと基準局側受信機の接続確認』以降で説明を行っています。
開設した基準局を活用した事例は『8章 測量への利用例』,『9章 低コストロボットへの利用例』にて紹介しています。測量やロボット以外にも通じるエッセンスですので,リアルタイムアプリケーション作成にチャレンジする際のヒントとなるでしょう。

★本システム開設・運用のメリット★
・基準局開設により,1周波では10 km圏内,2周波では30km圏内で24時間対応のGNSS計測が可能となります
・本書のシステムでは従来測量用に使われてきた高価格の2周波RTK受信システムではなく,低価格の1周波RTK受信システムを採用しています。計測精度に大きな差はなく運用できることが実証されています
・同メーカーの低価格2周波受信機も、一部の追加設定だけで利用できます
・GNSS計測による測量は作業量削減,人員削減など大きな生産性向上が期待できます
・GNSS計測により生成される3次元座標データにより,CADと連携して手作業なしに断面図の作成が可能です

★主要目次★
0.GNSS計測による導入効果と本書の活用方法
1.開設準備
2.機材設置
3.補正のための基準局情報配信とSNIP
4.SNIPのインストール
5.SNIPの設定
6.基準局の開設と機能チェック
7.基準局へのアクセス
8.測量への利用例―RaspberryPi3とPythonを用いたスクリプト例―
9.低コストロボットへの利用例
10.稼働のこつ
11.サンプルテスト

目次

0.GNSS計測による導入効果と本書の活用方法
0.1 現行の起工測量
0.2 GNSS計測による起工測量とその効果
0.3 GNSS計測による成果物作成とその効果
0.4 GNSS計測(相対測位)とは
0.5 移動局の座標の求め方
0.6 FloatとFix
0.7 基準局開設の必要性
0.8 本書の活用方法

1.開設準備
1.1 ポートマッピング
1.2 サーバ用PC
1.3 GNSS受信機
1.4 NTRIPによる基準局情報配信

2.機材設置
2.1 基準点の設置
2.2 基準点の座標計測と座標計算
2.3 アンテナ受信機一体型の場合の設置
2.4 アンテナ受信機分離型の場合の設置
2.5 サーバ用PCと基準局側受信機の接続確認
2.6 基準局側受信機のデータ出力設定
 2.6.1 基準局座標の設定
 2.6.2 基準局情報出力ポートの設定
 2.6.3 使用衛星の設定
 2.6.4 使用衛星の利用条件設定
 2.6.5 RTCM信号の設定
 2.6.6 NMEA信号の設定
 2.6.7 FixModeの設定
2.7 基準局側受信機を出荷時の状態にリセット

3.補正のための基準局情報配信とSNIP
3.1 単独測位
3.2 相対測位
3.3 RTK方式に対応したGNSS受信機
3.4 基準局情報の配信

4.SNIPのインストール
4.1 ユーザ登録とダウンロード
4.2 インストーラの起動とインストール

5.SNIPの設定
5.1 GNSS受信機の接続
5.2 SNIPの起動とデフォルト設定の解除
5.3 SerialStreamsの設定
5.4 ユーザアカウント設定
5.5 IPアドレス・ポートの設定

6.基準局の開設と機能チェック
6.1 ポートマッピング
6.2 SourceTableの表示
6.3 NTRIPClientアプリによる確認

7.基準局へのアクセス
7.1 u-centerによるGNSS計測(NTRIPRTK方式)
7.2 RaspberryPiによるGNSS計測(NTRIPRTK方式)
 7.2.1 RTKLIBのダウンロードと設定
 7.2.2 基準局への自動アクセス手順設定
 7.2.3 移動局側のモバイルルータやテザリングの自動接続設定

8.測量への利用例―RaspberryPi3とPythonを用いたスクリプト例―
8.1 システムの概要
8.2 スクリプト
 8.2.1 メインスクリプトの解説
 8.2.2 標高とステータスの表示
 8.2.3 座標の10回平均
 8.2.4 度分秒から度に変換
8.3 スクリプトの自動実行
8.4 RTK方式
8.5 GoogleEarthProに表示
 8.5.1 GoogleEarthProを起動
 8.5.2 CSVファイルをインポート

9.低コストロボットへの利用例
9.1 農業分野での利用例
9.2 RaspberryPiを利用した自動・自律ロボット試作のヒント
 9.2.1 RaspberryPi専用アドオンボード:SenseHAT
 9.2.2 SenseHATの実装とサンプルスクリプトの作成

10.稼働のこつ
10.1 u-blox社製GNSS受信機の設定
 10.1.1 基準局の設定
 10.1.2 移動局の設定
10.2 IPアドレスの固定と確認方法

11.サンプルテスト
11.1 アンテナとグランドプレーン
11.2 サーバ用PCと受信機
11.3 移動局側ポール
11.4 ソフトウェアの著作権
11.5 ダウンロードファイル
11.6 RTKLIBのダウンロード
11.7 HAT用制御パッケージのダウンロード
11.8 サンプルスクリプトの起動

引用・参考文献
索引

上記内容は本書刊行時のものです。