..
【利用不可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
吸血鬼ヴァーニー 或いは血の饗宴
巻次:第1巻
発行:国書刊行会
四六判
416ページ
定価
2,500円+税
- 初版年月日
- 2023年3月20日
- 書店発売日
- 2023年3月28日
- 登録日
- 2023年2月21日
- 最終更新日
- 2023年2月22日
書評掲載情報
2023-05-07 |
産經新聞
朝刊 評者: 平戸懐古(翻訳家) |
MORE | |
LESS |
紹介
雹と雨と雷鳴の狂乱とも形容すべきすさまじい嵐の夜、没落した名家バナーワース家の館の一室で眠るフローラは、ふと得体の知れない何者かが窓を破って部屋に侵入しようとしていることに気づく。恐怖で凍り付き、四肢を硬直させ、「助けて」とつぶやくことしかできないフローラが目にしたのは、血の気のない蒼白な顔、磨かれたぶりきのような目、深く裂けた唇、そしてぞっとするような瞳にも増して、なにより目を引く、白くぎらぎらした鋭い牙のような、猛獣のそれを思わせる突き出た醜悪な歯を持つおぞましい生き物であった。部屋に侵入した怪物は、不気味な咆哮をあげながらフローラに近づき、その長い髪を手にからめとって体をベッドに押しつけると、鋭い金切り声を上げるフローラの喉笛に牙のような歯を突き立てた。ほとばしる血潮が滾々とあふれ、室内にはそれを吸う異様な音が響いた……
ヴィクトリア朝時代のイギリスで、週刊の安価な媒体に連載された《ペニー・ドレッドフル》の代表的な作品であり、以後のあらゆる吸血鬼作品や吸血鬼造型の原点ともなったゴシック・ホラー小説の伝説的作品、世紀を超えて、ついに刊行開始!
目次
【炉辺談話】 『吸血鬼ヴァーニー 第一巻』(山口雅也)
第一部 バナーワース館の吸血鬼
上記内容は本書刊行時のものです。