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死、欲望、人形 ピーター・ウェブ(著/文) - 国書刊行会
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死、欲望、人形 (シヨクボウニンギョウ) 評伝ハンス・ベルメール (ヒョウデンハンスベルメール)

芸術
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発行:国書刊行会
A5判
縦219mm 横155mm 厚さ33mm
重さ 804g
448ページ
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-336-07225-2   COPY
ISBN 13
9784336072252   COPY
ISBN 10h
4-336-07225-6   COPY
ISBN 10
4336072256   COPY
出版者記号
336   COPY
Cコード
C0070  
0:一般 0:単行本 70:芸術総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2021年8月20日
書店発売日
登録日
2021年7月30日
最終更新日
2021年8月20日
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書評掲載情報

2021-11-13 朝日新聞  朝刊
評者: 生井英考(立教大学アメリカ研究所所員)
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紹介

すべてのエロティック表現者に捧ぐ!
フェティッシュな少女人形――痙攣的な美!
ブルトンとバタイユを魅了し、
澁澤龍彥と四谷シモンをとりこにした、
イマージュの極北!
不屈の生涯、本邦初の評伝


「無理なポーズでこちらを向く少女は何も言わない。
ただキュルウ、キュルウと音がするだけ!」
――四谷シモン

父親やナチスなど権威への反逆から人形制作を開始し、ベルリン・ダダの洗礼を受けてシュルレアリスムへ接近。フランスへの亡命、エルンストとの収容所生活、従妹ウルスラ、ウニカ・チュルン、再会を待ち焦がれた双子の娘への愛……。「呪われた芸術家」はいかにして暴力的なまでの「肉体のアナグラム」を懐胎したのか。サドを賛美し、快楽の彼方にエロスとタナトスの合一を夢見た激越なる生と芸術――。
ハンス・ベルメールほど日本でエロティックな文脈で好まれる作家もいない。腹や肩や乳房に丸いジョイントを持つ球体関節人形は、澁澤龍彦の紹介で広く知られるようになり、四谷シモンもその雑誌記事を読んで球体関節人形の制作を決意。その後も数々の人形作家、バタイユやサドの挿絵エッチングから銅版画家に影響を与え、そのフォロワーの裾野は舞踏、マンガ、映画へと広がり続ける。ゴスロリブーム、押井守監督『攻殻機動隊2 イノセンス』など、そのさかのぼった先にベルメールがいる。
晩年のベルメールをはじめ、多くの関係者の証言から浮かびあがる不屈の生涯。ファン待望の本邦初評伝! カラー口絵16頁を添えて、約350点の充実の図版。愛蔵の美麗筒函入。

【目次】
はじめに
序/新版への序/日本語版序
第1章 ドイツ 1902-1933
第2章 人形 1933-1934
第3章 ベルメールとシュルレアリスム 1933-1938
第4章 人形の遊び 1934-1938
第5章 パリ 1938-1939
第6章 南仏 1939-1945
第7章 イマージュの解剖学 1939-1949
第8章 南仏 1945-1949
第9章 パリ 1949-1955
第10章 パリ 1955-1975
おわりに
謝辞
訳者解説
ハンス・ベルメール略年譜
索引/掲載図版リスト/参考文献

目次

はじめに
序/新版への序/日本語版序
第1章 ドイツ 1902-1933
第2章 人形 1933-1934
第3章 ベルメールとシュルレアリスム 1933-1938
第4章 人形の遊び 1934-1938
第5章 パリ 1938-1939
第6章 南仏 1939-1945
第7章 イマージュの解剖学 1939-1949
第8章 南仏 1945-1949
第9章 パリ 1949-1955
第10章 パリ 1955-1975
おわりに
謝辞
訳者解説
ハンス・ベルメール略年譜
索引/掲載図版リスト/参考文献

著者プロフィール

ピーター・ウェブ  (ピーターウェブ)  (著/文

1941年生まれ。ケンブリッジ大学、ロンドン大学卒業。「ベルメールの生涯と作品」でイースト・アングリア大学の博士号を取得。1970年代~80年代を通じて、英国内及び海外の大学で「エロティック・アート」の講座を担当。主な著書に『エロティック・アート』(1975)、『デヴィッド・ホックニーの肖像』(1988)、『スフィンクス――レオノール・フィニの生涯とアート』(2009)など。

ロバート・ショート  (ロバートショート)  (著/文

1938年生まれ。サセックス大学卒業。1960年代前半に5年間パリに滞在しシュルレアリスムを研究。アンドレ・ブルトンのグループと交流。ハル大学、またイースト・アングリア大学ヨーロッパ研究学科で講義にあたった。1960年代~80年代初頭に「シュルレアリスムの夕べ」を開催、また1960年代~70年代に映画監督として活躍。主な著書に『シュルレアリスム――永遠の真実』(ロジャー・カーディナルと共著、1971)、『パウル・クレー』(1979)、『ダダとシュルレアリスム』(1980)、『黄金時代――シュルレアリスムの映画』(2004)など。

相馬俊樹  (ソウマトシキ)  (翻訳

1965年生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史専攻卒業。美術評論家。東西のエロティックアートを広く紹介。『エロティック・アートと秘教主義』(エディシオン・トレヴィル)、『アナムネシスの光芒へ――幻景綺論』(芸術新聞社)、『禁断異系の美術館』シリーズ①~③(書苑新社)、『魔淫の迷宮――日本のエロティック・アート作家たち』(ポット出版)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。