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出版者情報
火星からの来訪者
知られざるレム初期作品集
発行:国書刊行会
四六変型判
376ページ
定価
2,700円+税
- 初版年月日
- 2023年2月15日
- 書店発売日
- 2023年3月13日
- 登録日
- 2023年2月2日
- 最終更新日
- 2023年2月15日
書評掲載情報
2023-05-13 |
毎日新聞
朝刊 評者: 若島正(京都大学名誉教授・米文学) |
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紹介
第二次世界大戦でドイツが降伏した頃、アメリカのノースダコタ州とサウスダコタ州の境に隕石らしきものが落下する。しかしそれはただの隕石ではなく、火星から飛来したロケットであった。その中に乗り込んでいた奇妙な「火星からの人」がニューヨーク郊外の研究所に運び込まれ、科学者や技師などからなるチームが極秘のうちに、この火星人とのコミュニケーションを試みるが……『金星応答なし』に5年ほど先立つ、レムの本当のデビュー作とも言うべき本格的SF中篇『火星からの来訪者』、若き医師ステファン・チシニェツキは、町を歩いているときにユダヤ人と取り違えられて捕まり、他の無数のユダヤ人とともに貨車に押し込められ収容所に送られてしまう。ユダヤ人移送の決定的瞬間を描いた「ラインハルト作戦」、広島への原爆投下を主題にした、世界でもっとも早い文学作品の一つであり、SF的想像力を駆使して爆発の光景が創り出された「ヒロシマの男」など、レムがまだ20歳代だった1940年代から1950年にかけて書かれた、いずれも本邦初訳となる初期作品を収録。《星をちりばめた闇に茫然と言葉を失う者は/とても孤独で詩人に近い。》
【目 次】
火星からの来訪者
ラインハルト作戦
異質
ヒロシマの男
ドクトル・チシニェツキの当直
青春詩集
解説 レムは最初からレムだった――最初期レムのSF、非SF小説、そして詩(沼野充義)
目次
火星からの来訪者
ラインハルト作戦
異質
ヒロシマの男
ドクトル・チシニェツキの当直
青春詩集
解説 レムは最初からレムだった――最初期レムのSF、非SF小説、そして詩(沼野充義)
上記内容は本書刊行時のものです。