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出版者情報
ウィトゲンシュタインの愛人
発行:国書刊行会
四六変型判
縦197mm
横138mm
厚さ25mm
重さ 406g
328ページ
定価
2,400円+税
- 初版年月日
- 2020年7月17日
- 書店発売日
- 2020年7月17日
- 登録日
- 2020年6月16日
- 最終更新日
- 2020年7月9日
書評掲載情報
2020-10-03 |
朝日新聞
朝刊 評者: いとうせいこう(作家) |
2020-09-20 |
産經新聞
朝刊 評者: 川野里子(歌人) |
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紹介
地上から人が消え、最後の一人として生き残ったケイト。
彼女はアメリカのとある海辺の家で暮らしながら、終末世界での日常生活のこと、日々考えたとりとめのないこと、家族と暮らした過去のこと、生存者を探しながら放置された自動車を乗り継いで世界中の美術館を旅して訪ねたこと、ギリシアを訪ねて神話世界に思いを巡らせたことなどを、タイプライターで書き続ける。
彼女はほぼずっと孤独だった。そして時々、道に伝言を残していた……
ジョイスやベケットの系譜に連なる革新的作家デイヴィッド・マークソンの代表作にして、読む人の心を動揺させ、唯一無二のきらめきを放つ、息をのむほど知的で美しい〈アメリカ実験小説の最高到達点〉。
「とりとめのない、ゆえに豊かな知的連想が、世界が終わった寂寥感と合流する、その独特さ。まさに唯一無二。」
柴田元幸
「地球最後の一人となってタイプを打つ女の物語に読者が共感するのは、書くのも読むのも孤独な営みだからだ。」
若島正
「究極の二十世紀小説は――誰も書かなかったのでデイヴィッド・マークソンが書いたのだが――正気を失った女が浜辺の家に暮らし、日々の出来事や思い出をタイプライターで綴りながら、そこに記された言葉と自分との関係の中にある絶対的本質をつかもうとする、そんな物語だ。」
訳者あとがきより
装画=ケッソクヒデキ
装幀=アルビレオ
上記内容は本書刊行時のものです。