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JR ウィリアム・ギャディス(著/文) - 国書刊行会
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JR (ジェイアール)

文芸
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発行:国書刊行会
A5判
縦217mm 横158mm 厚さ60mm
重さ 1200g
940ページ
定価 8,000円+税
ISBN
978-4-336-06319-9   COPY
ISBN 13
9784336063199   COPY
ISBN 10h
4-336-06319-2   COPY
ISBN 10
4336063192   COPY
出版者記号
336   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2018年12月25日
書店発売日
登録日
2018年11月28日
最終更新日
2018年12月18日
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書評掲載情報

2019-10-13 読売新聞  朝刊
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紹介

11歳の少年JRが巨大コングロマリットを立ち上げて株式市場に参入、世界経済に大波乱を巻き起こす――!? 
ミステリ作家・殊能将之も熱讃した、世界文学史上の超弩級最高傑作×爆笑必至の金融ブラックコメディがついに奇跡的邦訳!!
第27回全米図書賞受賞作。


***

ロングアイランドのとある公立学校に通う少年JR・ヴァンサントは、若干11歳にして金儲けに興味津々、いつも頭の中はビジネスチャンスのことばかり。
ある時JRは、軍需余剰品売買の情報を得て、自身のクラス・6年J組名義で勝手に銀行口座を開設、わずかな資金で要領よく海軍放出のピクニック用フォークを大量に陸軍へ売却し、大儲けに成功した。また一方で、社会見学の時間にクラスのお金でたった1株を買っただけのケーブル会社の社則違反を見つけ出し、株主として損害賠償を請求、さらなる大金をせしめる。
こうして得た資金を元手に潰れかけの紡績会社を買収し、企業経営に乗り出したJRは、音楽家志望の教師バストを代理人としてこき使いながら、わらしべ長者的に投資規模を拡大。いくつもの中小企業を雪だるま式に乗っ取り、「JR社ファミリー」なる企業グループを瞬く間に築き上げる。マッチポンプ方式でグループ内の連携を強化し事業を軌道に乗せ、満を持してアメリカ株式市場に参入。
かくしてアメリカンドリームを体現するがごとく成功の道を突き進むかに見えたJR社ファミリーだったが、間もなくJR自身の手に負えなくなり、市場を貪欲に飲み尽くす巨大コングロマリットと化し大暴走、数多の企業や人々を巻き込み、世界経済に大波乱を巻き起こす――!

目次

舞台地図
登場人物一覧
JR
訳注
訳者あとがき

著者プロフィール

ウィリアム・ギャディス  (ウィリアムギャディス)  (著/文

1922年ニューヨークに生まれる。ハーバード大学を中退後、「ニューヨーカー」誌の校正者などを経て、『認識』(1955年)でデビュー。ジェイムズ・ジョイスを継ぐ作家と激賞されたが、作品の長さと難解さのために、当初はカルト作家として一部に知られるのみだった。その後、社内文書作成の仕事の傍らに書き上げた『JR』(1975年)で全米図書賞を受賞。これにより、「読まれざる大作家」だったギャディスの実力が広く認められた。その後『カーペンターズ・ゴシック』(1985年)を発表。そして『自己責任の遊び』(1994年)で二度目の全米図書賞を受賞した。1998年死去。寡作ながらも、トマス・ピンチョンやドン・デリーロ、ジョゼフ・マッケルロイなどにも決定的な影響を与えた、現代アメリカ文学の最重要作家の一人である。その他、遺作中編『アガペー・アゲイプ』(2002年)やエッセイ集などがある。

木原善彦  (キハラヨシヒコ)  (翻訳

1967年生まれ。京都大学大学院修了。大阪大学大学院言語文化研究科准教授。著書に『UFOとポストモダン』(平凡社)、『ピンチョンの『逆光』を読む』(世界思想社)、『実験する小説たち』(彩流社)、訳書にギャディス『カーペンターズ・ゴシック』(本の友社)、トマス・ピンチョン『逆光』、リチャード・パワーズ『幸福の遺伝子』、『オルフェオ』(いずれも新潮社)、ハリー・マシューズ『シガレット』、ハリ・クンズル『民のいない神』、ベン・ラーナー『10:04』(いずれも白水社)、デイヴィッド・マークソン『これは小説ではない』(水声社)など。

上記内容は本書刊行時のものです。