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出版者情報
教師人生
発行:国書刊行会
四六変型判
縦196mm
横135mm
厚さ23mm
重さ 375g
360ページ
定価
2,400円+税
- 初版年月日
- 2019年7月10日
- 書店発売日
- 2019年7月10日
- 登録日
- 2019年4月25日
- 最終更新日
- 2019年7月3日
書評掲載情報
2019-10-13 |
読売新聞
朝刊 評者: 本郷恵子(東京大学教授、中世史学者) |
2019-08-24 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 佐藤良明(米文学者) |
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紹介
教師としての赴任初日、教室で生徒が放り投げたサンドイッチが床に着地する。教師――こいつをどうする? 生徒たち――この新米教師、どう出るか? それを拾い上げて口にする。「うまい」生徒たちは喝采した。「すごいぜ、やるね」
保護者が書くべきところ、生徒が自分で書いて提出する嘘の欠席理由書。そこに「偉大なるアメリカの弁明」とでも言うべき溢れんばかりの見事な文章を見てとって考えついた。神の顕現、閃き。理由書を書く練習をする世界初の授業。生徒たちは一心不乱に取り組む。「もっと、もっと。もっと書いてもいい?」そして生まれた弁明の叙事詩。教育長に呼びつけられる。やっちまった。ところが「最高だよ。マコート君、あれこそ我々に必要な、地に足のついた教育だ」廊下でダンスを踊り、空を飛びたい気分だ。
創作の授業で新しい課題を思いつく。「明日は授業に料理本を持ってきてほしい」歴史上初めての、料理本のレシピを朗読する授業。デヴィッドがチキンの赤ワイン煮のレシピを読む。それはやがて楽器の演奏を伴ったリサイタルへと発展していき、クラスは活気に満ち溢れる。でも不安になる。僕たちは楽しむためにここにいるんじゃないぞ、先生よ。
創意工夫をこらし、試行錯誤を重ねた、斬新で野心的な授業の数々。『アンジェラの灰』でピューリッツァー賞を受賞したフランク・マコートが、多感なアメリカのティーンエージャーを相手に奮闘した30年の教師人生を、決して失うことのないユーモアに、悲喜こもごもを交えて綴った感動の名作。
上記内容は本書刊行時のものです。