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出版者情報
大いなる聖戦
巻次:上
第二次世界大戦全史
- 初版年月日
- 2018年9月21日
- 書店発売日
- 2018年9月24日
- 登録日
- 2018年9月4日
- 最終更新日
- 2018年9月19日
書評掲載情報
2019-10-06 |
毎日新聞
朝刊 評者: 大木毅(現代史家) |
2019-01-19 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 山口昇(国際大学教授) |
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紹介
英国、米国、ノルウェーなどで長年にわたり、20世紀の戦争と戦略に関する研究を進めてきた斯界の碩学による、第二次世界大戦を学ぶために不可欠の必読書。
これまで信じられてきた、第二次世界大戦における通念の数々を、新たな視座に基づいた緻密な分析によって刷新し、その相貌を巨細にわたり描き切った決定的大著。
◆本書は以下の2点の方針に基づき著されたものです。
①大戦についての基本的な参考・指南書となり、大戦を構成し、同時進行していた時期もある二つの戦争をバランスよく一巻にまとめて記述し、その際にも、二つの戦争の各々を構成する部分部分を相互にバランスよく提示することとしたこと。
②時系列順での「そして次に……」といった記述方式を避け、いつ・どこで・何が起きたかという記述態様よりは、出来事が実際にそのように起きた理由の追究を重視し、説明に際しては地域毎にではなく起きた時期に焦点を当て、どのように出来事が展開していったのかを明確にするようにしたこと。
目次
日本語版へのまえがき
前言および謝辞
◆第1章 新しい世界と新しい戦争
平和の問題/中国に対する日本の野心/日本と満洲/満洲事変への反響/ナチ・イデオロギー/ヒトラーと軍縮/ラインラント進駐/日中戦争の起源/中国の情勢/盧溝橋事件/中国における戦い 一九三七年/戦争の泥沼化/中国戦線 一九三八年/オーストリア併合とミュンヘン会談/ミュンヘン会談の影響/英ソの不信/独ソ不可侵条約/ヨーロッパ戦の勃発
◆第2章 征服戦争の階梯
ドイツ国防軍の軍備/ポーランド軍と独軍の戦闘序列/北ポーランドにおける戦い/南ポーランドにおける戦い/ワルシャワ攻防戦/ソ連の介入/ポーランドの解体/ドイツの海軍戦略/ドイツの通商破壊戦/連合軍輸送船団とUボートの戦い/スカンディナヴィアの戦い 冬戦争/ソ連軍のフィンランド攻撃計画/ソ連軍の敗北と立ち直り/スカンディナヴィアにおける英仏の思惑/英仏の計画/独軍の計画/独軍の南ノルウェー占領/英仏軍の北ノルウェー撤退/西ヨーロッパにおける作戦/独軍の戦闘序列/英仏軍の計画/優劣の比較/仏軍の士気/開戦劈頭の動向/独軍のムーズ川渡河/セダンにおける仏軍の敗北/連合軍内部の軋轢/北仏戦線の崩壊/マジノ線突破/フランスの休戦協定受諾/ヨーロッパ列強の没落/錯綜するバルカン情勢/英本土航空決戦/屈せざるも無力な英国/選択に苦しむドイツ/伊軍のギリシャ侵攻/北アフリカの戦い/脆弱なイタリア/ドイツの介入/バルカンの戦い/ユーゴスラヴィア降伏/ギリシャにおける連合軍の敗北/クレタ島をめぐる戦い/大西洋の戦い/膠着した海洋戦/バルバロッサ作戦/独軍の作戦をめぐる問題/独軍の戦闘序列/独軍の無敵神話/ソ連とソ連軍の状況/準備不足のソ連/ソ連軍の戦闘序列/独ソ戦の開始/北部・中部戦線における作戦/南部戦線における作戦/ウクライナにおける独軍の攻勢/ソ連軍の抵抗/モスクワ攻略「台風」作戦/ソ連軍の反撃
◆第3章 世界戦争への拡大
中国戦線で日本が直面する難問/日本の政策決定へのヨーロッパ情勢の影響/日本の機会と選択肢/米国の建艦計画とその影響/米国の対日経済制裁と誤算/真珠湾攻撃/日本軍の東南アジア侵攻/フィリピンの戦い/オランダ領東インドにおける戦い/マラヤとスマトラの戦い/ビルマの戦い/日本の作戦計画修正/珊瑚海とミッドウェーの戦い/ドイツの対米宣戦/北大西洋の戦い・一九四一年~四三年/連合国の苦境 一九四二年/連合軍の戦力増強/地中海戦線/地中海戦線・一九四〇年~四二年/枢軸諸国が直面する諸問題/米軍の中東戦線への介入/エルアラメインの戦いへ向けて/パプア・ニューギニアの戦い/ガダルカナルをめぐる攻防/ソロモン海域における海戦 一九四二年十一月/東部戦線・一九四二年/ソ連軍の成功の限界/ハリコフ攻勢/ドイツの戦略判断・一九四二年/独空軍の実態/独陸軍の実態/ドイツの同盟諸国の実態/枢軸軍占領地域の状況/独軍の作戦計画の弱点 一九四二年/独軍の夏季攻勢/独軍の作戦の欠陥/スターリングラードの戦い/エルアラメインの戦いと「トーチ」上陸作戦/チュニジアの戦い/ソ連軍の冬季攻勢/土星および小土星作戦/イタリア第八軍の壊滅/スタフカの南方攻勢計画/ギャロップおよび星作戦/独軍の戦線建て直し/ハリコフ攻勢再考
上記内容は本書刊行時のものです。