版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
地域包括ケア 看取り方と看取られ方 小松秀樹 (監修) - 国書刊行会
..
【利用不可】

地域包括ケア 看取り方と看取られ方 (チイキホウカツケアミトリカタトミトラレカタ) 第三次生活困難期における支援策 (ダイサンジセイカツコンナンキニオケルシエンサク)

医学
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:国書刊行会
四六判
276ページ
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-336-06241-3   COPY
ISBN 13
9784336062413   COPY
ISBN 10h
4-336-06241-2   COPY
ISBN 10
4336062412   COPY
出版者記号
336   COPY
Cコード
C0047  
0:一般 0:単行本 47:医学・歯学・薬学
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2017年12月20日
最終更新日
2018年1月16日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

日本では、少子化・高齢化に加えて、人びとの貧困化・孤独化が進行している。国は、「地域包括ケアシステム」を各自治体に構築させているが、現在の社会保障を続けている限り、悲惨な敗戦が待っている。守るべきものは何か、捨てるべきものは何か。答えは、人びとの中にしかない。『医療崩壊』の著者が、業界を代表する論客21人と共に問う。

目次

目次
はじめに
第一章 地域包括ケアの理論と背景
地域包括ケアの歴史的必然性
人口の変化と社会保障
社会保障の方向転換
介護保険制度の設計思想
官民役割分担の原則
地域持続の雇用戦略──三つの転換で交差点型社会を
首都圏の医療・介護の近未来
財政難の中での寄付の役割──共感と資金を集める

第二章 地域包括ケアの戦略
地域包括ケアの戦略──合理性に基づく標準化
地域包括ケアと情報ネットワーク

第三章 急性期病院からの退院がその後の方向を決める
急性期病院からの退院──成否を決める三要素
急性期病院からの退院──あなたの望みがかなうとは限らない
胃ろうはなぜ社会問題になったか
あなたは人生の最期をどう生きたいですか──もしもを考え、話し合い、理解し合うためのアドバンス・ケア・プランニング

第四章 在宅医療の歴史と実情
在宅医療の歴史──看取りの変化
在宅医療の役割分担──医師はどの程度役に立つのか
医者の出す薬は効くのか──多剤併用の弊害
医療・介護の提供量が少なくなると、老い方、死に方はどう変わるのか

第五章 介護する側の負担
看取りまでの期間は三種類
家族介護の負担とその後
メタボ検診よりも虐待検診を
辞めていく介護職
介護職の給与の背景となる経済学的環境──増額は可能か

第六章 認知症は難しい
認知症高齢者の住む「意味の世界」
認知症グループホームが抱える課題
認知症に対する多職種チームによる訪問支援

第七章 社会的包摂
孤独死は減らせるのか
地域での集団による見守りの試み

第八章 貧困と健康
非正規労働者と社会保険
子どもの貧困
社会経済的要因による健康格差
無料低額診療規定
無料低額診療の実際

第九章 生活を支える
生活支援
有償ワンストップ相談
財産管理の規格化の必要性
看護学生寮併設高齢者向け住宅──フローレンスガーデンハイツ

第十章 死生観と孤独
広井良典と中江兆民
子規の最期の日々
「おくりびと」にみる孤独
国民国家とコミュニティ

あとがきに代えて──過去の生活困難期を振り返る

著者プロフィール

小松秀樹  ( コマツヒデキ )  (監修

医師。NPOソシノフ運営会員。1974年、東京大学医学部卒業。山梨医科大学泌尿器科学教室助教授、虎の門病院泌尿器科部長などを経て、2010年5月より2015年9月まで亀田総合病院副院長。
著書に『慈恵医大青戸病院事件 医療の構造と実践的倫理』、『医療崩壊 立ち去り型サボタージュとは何か』、『医療の限界』など。

小松俊平  ( コマツシュンペイ )  (編集

NPOソシノフ代表理事。2003年、東京大学法学部卒業。
ソシノフは、少子高齢化、雇用喪失等の社会問題に対応し、地域活性化による職の提供、教育、職業訓練、子育て支援、医療、介護、貧困対策、その他社会サービス向上のための取組みを総合的かつ集中的に行う。

熊田梨恵  ( クマダリエ )  (編集

『ロハス・メディカル』論舌委員。2001年大阪府立大学社会福祉学部卒業。NPO法人「パブリックプレス」代表理事、NPO法人「ハート・リング運動」理事、昭和大学医学部客員講師。著書に『救児の人々~医療にどこまで求めますか』、『共震ドクター~阪神、そして東北』(長尾和宏医師との共著)、『胃ろうとシュークリーム』など。

上記内容は本書刊行時のものです。