書店員向け情報 HELP
出版者情報
後藤明生コレクション5 評論・エッセイ
- 書店発売日
- 2017年10月23日
- 登録日
- 2017年10月6日
- 最終更新日
- 2017年10月13日
紹介
円と楕円、ゴーゴリとロシア、雨月物語、千円札文学論、アミダクジ式文学論、日本作家論、団地、自分史、読書遍歴――小説との境目を自在に往復して織りなされる思考のアラベスク。昭和40年代から平成年代まで、約30年のあいだに書かれ、後藤明生のエッセンスが凝縮された、50篇を越える評論・エッセイを厳選してこの一冊に収録。詳細な年譜付き。
月報=高橋源一郎・斎藤美奈子・円城塔
装画=タダジュン
装訂=川名潤(川名潤装丁事務所)
目次
【昭和40年代】
団地の中の花
『私的生活』後記
『笑い地獄』後記
不精者宣言
読書遍歴
上京前後
『何?』後記
二歳の距離
円と楕円の世界
〈無名氏〉の話――『書かれない報告』後記――
日本語とわたし
〈無名氏〉の論理
〈時代〉との出遇い
『司馬遷』と失業の思い出
『関係』前後
流人島と女護ガ島
散文の問題
男の十字架
ロシアの雪
〔『疑問符で終る話』〕後記
〔『四十歳のオブローモフ』〕後記
朝鮮経験者の感想
友よ、許せ
【昭和50年代】
「矛盾」
他者の世界
菊花の約
吉備津の釜
〔『めぐり逢い』〕後記
〔『夢かたり』〕後記
内向の世代
嘘のような話
三つの故郷
〔『行き帰り』〕後記
愚行の自覚
〔『虎島』〕後記
小説の構造
小説の場所
〔『嘘のような日常』〕後記
〔『八月/愚者の時間』〕後記
文体―接続詞とは何か――宇野浩二『蔵の中』
『槿』を読む 〈亡者〉としての男女
「九等官」をいかに書くか
アパートの中の往復書簡
【昭和60年代】
「ノアの方舟」のみなし児たち
東京の“奇跡”
奇妙な驚き
誕生日の赤飯
【平成年代】
分裂した楕円
〔『スケープゴート』〕後記
菊池寛文学の普遍性
講義録より――二葉亭四迷『浮雲』
小説の快楽
“ブンガク”としての後藤明生(市川真人)
後藤明生年譜
上記内容は本書刊行時のものです。