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出版者情報
戦争と看護婦
発行:国書刊行会
四六判
286ページ
定価
2,200円+税
- 書店発売日
- 2016年8月15日
- 登録日
- 2016年7月19日
- 最終更新日
- 2016年8月16日
書評掲載情報
2016-08-21 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
大戦中、看護婦が「戦時召集状」にて召集された事実を知っていますか ?
看護婦たちがあの大戦で、いのちをかけて救護活動をした史実を、多くのインタビューと豊富な資料によって、いま明らかにする。
古くからどの国でも戦争のあるところ必ず看護婦の姿がありました。第二次世界大戦において、日本赤十字社が国内外に派遣した救護員のほとんどは、十代から二十代の看護婦たちでした。彼女らは、男性兵士と同じように召集状を受け取り、海外に進出した日本軍の根拠地の病院や、病院船で働きました。いのちや暴力の危険にさらされながらの激務についたのです。
戦時中は美談として語られたことも多くありましたが、戦争が終わって明らかになったことは、それまで想像もつかなかった厳しく悲惨な状況が彼女らの身にも襲いかかったことでした。
著者らは、日本赤十字社に保管されている960にのぼる救護班の活動記録を基に真実の探求を目ざし、戦争の現実を記しました。
これを読む人は、行間に潜む言葉にならない苦悩や葛藤を知り、心の奥底に染みわたる平和の尊さへの想像力をかきたてられることでしょう。
目次
第1章 戦争と看護
第2章 戦争と私
第3章 戦争と赤十字
第4章 赤十字看護婦が受けた教育
第5章 赤十字条約はなぜ守られなかったのか
第6章 日赤看護婦、本土空襲下の救護
第7章 被爆者救護と救護看護婦
第8章 満洲派遣日赤看護婦、ソ連軍侵攻と中国抑留の体験
第9章 日赤看護婦、性暴力被害と精神障害の現実
上記内容は本書刊行時のものです。