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出版者情報
ヴィジュアル版 看護師の歴史
- 書店発売日
- 2014年5月26日
- 登録日
- 2015年8月13日
- 最終更新日
- 2015年8月13日
紹介
ヴィジュアルによってわかりやすくした世界の看護師の歴史。傑出した看護師たちの活動や無名ながら職分に尽くした看護師の足跡を紹介しつつ歴史を辿り、全体像に光を当てる。川嶋みどり日本赤十字看護大学名誉教授推薦。
目次
本書の概要と構成
第1章 起源
病人や怪我人を癒し手当する看護の仕事は昔からあった。古代文明、ギリシア・ローマ時代から中世、近世までの看護の歴史を辿る。ローマのキリスト教教化以後はキリスト教の教理に促されて女性や宗教界が看護を担い、発展させた。
第2章 19世紀
19世紀に看護は宗教界を離れて職業になる。とくにプロテスタント諸国では病人の看護が見過ごされているという認識があり、修道女会を中心に活動が生まれた。また、19世紀初頭のヨーロッパにおける民族国家の領土争いの戦争は、武器の改良も手伝って、これまでと違う様相を呈した。看護というものが明確でなかった時代に、クリミア戦争で活躍した偉人ナイチンゲールは看護と人道主義に画期的な影響を及ぼす。ナイチンゲールの業績をきっかけに看護はさらに近代へ歩みを進める。訪問看護、外科看護、看護学校の設立、資格認定制度への運動、僻地医療、保健概念の登場、看護理論、看護の技術化、麻酔の登場など。
第3章 20世紀
20世紀に入ると医療は劇的に変化し、先進国の看護師の仕事量も劇的に増えた。抗生物質の発見により感染病の死亡率は減ったが、癌や血管系、呼吸器系の病気が劇的に増える。看護師には患者の生理学的な経過を観察し、治療法を詳細に理解し、また緊急処置が始められる能力が求められる。看護業務の独立、訪問看護、保健、マラリアとの戦い、赤十字活動、辺地医療、フライイングナースの登場、産児制限、看護理論の発展と看護学の樹立、第1次・第2次世界大戦と看護、現代の戦争、災害看護、地球規模の看護活動、看護師のイメージの変遷、医療の高度化と看護師、集中治療、臨床診断、ホスピスなど。
第4章 これからの看護
20世紀末に定着した看護師の新たな役割はさらに拡大している。本章では新しい専門性を持つ4人の看護師(①ナース・プラクティショナー、②専門看護師、③ケースマネージャー、④ナースコンサルタント)が自己の体験を踏まえて看護師の可能性について語る。
上記内容は本書刊行時のものです。