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終わらないフェミニズム 日本ヴァージニア・ウルフ協会(編集) - 研究社
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終わらないフェミニズム (オワラナイフェミニズム) 「働く」女たちの言葉と欲望 (ハタラク オンナタチノコトバトヨクボウ)

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発行:研究社
A5判
350ページ
定価 3,700円+税
ISBN
978-4-327-47233-7   COPY
ISBN 13
9784327472337   COPY
ISBN 10h
4-327-47233-6   COPY
ISBN 10
4327472336   COPY
出版者記号
327   COPY
Cコード
C3098  
3:専門 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年8月23日
最終更新日
2016年8月23日
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書評掲載情報

2022-07-30 日本経済新聞  朝刊
評者: 大前粟生(作家)
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紹介

★フェミニズムの最前線に歴史の光を当てる
前衛的モダニズム作家ヴァージニア・ウルフは、『自分ひとりの部屋』等の著作によって女権運動の先駆的存在とも見なされる。フェミニズムが様々な変遷を経てきた今日、私たちはウルフからどれだけ遠くへ来たのか。あるいは、今なおウルフのすぐそばに留まっているのか。ケア労働、第三波フェミニズム/ポストフェミニズム、新自由主義、ワーク・ライフ・バランス、働くシングルマザーといったアクチュアルなテーマから、フェミニズムの最前線で起こっていることを歴史的に考察する。

目次

第I部 ポストサフラジストの「自由」と消費文化
 第1章 おひとりさまのロンドン
      ──『遍歴』にみる働く独身女性表象と現代(大道千穂)
 第2章 「オーランドーな女子たち」が目指すもの
      ──戦間期の「若返り」物語からみるポストフェミニズム世代の欲望と困難(加藤めぐみ)
 第3章 ミドルブラウ文化と女性知識人
      ──『グッド・ハウスキーピング』、ウルフ、ホルトビー(松本 朗)
 
第II部 変貌する家庭とケア労働
 第4章 「距離というものには大変な力が」
      ──『灯台へ』にみる「母」としての労働者と子どもの観察運動(矢口朱美)
 第5章 家事労働を語ること
      ──家庭の天使、『波』のスーザン、ハウスワイフ2.0 (ツーポイントゼロ)(麻生えりか)
 第6章 ヴァージニア・ウルフと「誰もの生」
      ──『波』におけるハイ・モダニズム、キャラクター、情動労働(秦 邦生)
 
第III部 ポストフェミニズム状況下の労働と共通文化
 第7章 フェミニズムの戸惑い
      ──第二波フェミニズム前後の「働く」女の「自伝」(松永典子)
 第8章 ポストフェミニズムからポスト新自由主義へ
      ──『めぐりあう時間たち』と『メイド・イン・ダゲナム』における女たちの「連帯」(河野真太郎)
 第9章 女性は「すべてを手に入れる」ことができるのか?
      ──ワーク・ライフ・バランスをめぐる「マミー・リット」の模索(英 美由紀)
 
第IV部 旅するフェミニズム
 第10章 ウルフ、ニューヨーク知識人、フェミニズム批評
       ──もうひとつ別の「成長」物語?(大田信良)
 第11章 「少女」の誕生抵抗
       ──孤児アンの物語の原作と日本における受容をめぐって(伊藤 節)

コラム:ファッションは女性の味方?(高井宏子)/モダニズム、精神分析、フェミニズム(遠藤不比人)/娼婦、それは連帯するポストフェミニスト(丹羽敦子)/居住空間と女性建築家(菊池かおり)/ドリス・レッシングと家事労働の「外注化」(髙島美和)/一九八〇年代とジャネット・ウィンターソンの「幸福」(植松のぞみ)/映画に見る性愛と婚姻の変遷(山口菜穂子)/ヴァージニア・ウルフの翻案作品と消えない不安(高橋路子)/フェミニズムとパシフィズム(奥山礼子)/「第三世界に女はいない」?(中井亜佐子)

著者プロフィール

河野 真太郎  (コウノ シンタロウ)  (編集

一橋大学大学院商学研究科准教授

麻生 えりか  (アソウ エリカ)  (編集

青山学院大学文学部教授

秦 邦生  (シン クニオ)  (編集

青山学院大学文学部准教授

松永 典子  (マツナガ ノリコ)  (編集

提供大学理工学部専任講師

上記内容は本書刊行時のものです。