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文学研究のマニフェスト
ポスト理論・歴史主義の英米文学批評入門
発行:研究社
縦190mm
205ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 2012年12月
- 登録日
- 2016年4月19日
- 最終更新日
- 2016年4月19日
紹介
グローバル化と格差社会の進行、地球規模のポピュラーカルチャーの発達により「文学」の定義は変容しつつある。新自由主義化のなかで21世紀の「批評」に何ができるのか。批評の現在が提示する、新しい「政治」。
目次
1 文学にとって美とは何か-モダニズムの崇高な対象(『ユリシーズ』における昇華、「モダニズムと帝国主義」の可能性)
2 文化研究以降のマルクス主義批評-文化とその不満(教養小説の終わりと「怒れる若者たち」)
3 イデオロギーとしての(ネオ)リベラリズム-「文学」の成立と社会的な想像力の排除(『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の現在とコーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』)
4 なぜ作品を精読するのか-新批評、冷戦リベラリズム、南部文学と精読の誕生(トランスパシフィックな国語教育と川端康成)
5 隠された「世界」を読む地政学的読解-帝国、インターナショナリズム、グローバリズム(米国フォーディズムのディストピア、あるいは、『すばらしい新世界』のエコノミー)
6 精神分析は普遍的なのか-「文学」「理論」「歴史」を内破させる「死の欲動」(キャサリン・マンスフィールド「至福」のフロイト的言語をめぐって)
7 ポストコロニアリズムは終わったのか-対位法の時空間(歴史を読む/サイードを読む)
上記内容は本書刊行時のものです。