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21世紀×アメリカ小説×翻訳演習
- 初版年月日
- 2019年5月31日
- 書店発売日
- 2019年5月20日
- 登録日
- 2019年4月18日
- 最終更新日
- 2019年5月16日
紹介
現代アメリカ小説と文芸翻訳の最前線
現代アメリカ文学を中心に、文芸翻訳の基礎から応用まで、多様な訳文候補との対話という形で解説。語順や話法、アメリカ文化などに特有の語彙や、比喩・仕草の訳し方といった昔ながらのトピックから、現代の英語文学で流行中の現在形の語りまで、現在の文芸翻訳のさまざまな側面を垣間見つつ、優秀訳文と著者の訳文例を提示する参考書。加えて、故・岩本正恵さんの仕事を引き継ぎながら、21世紀のアメリカ文学の「いま」と今後を展望する。
目次
I 基本編
1 原文の語順をどこまで尊重するか
カレン・E・ベンダー 「猫が言ったこと」 (2015)
2 「目」の語りと「耳」の語り
ローレン・グロフ 「眼の壁」(2011)
3 語りの視点と異文化への視線
ケリー・ルース 「佐々木ハナに尻尾が生える3つの筋書き」 (2016)
4 比喩・仕草・会話の訳し方
ニコール・ハルートゥニアン 「生きること」(2015)
5 音や記号の情報
レベッカ・マカーイ 「赤を背景とした恋人たち」(2015)
II 応用編
1 「いかにもアメリカ的なスモールタウンの風景を訳す」
マイケル・シズニージュウスキー 「ヒーローたちが町にやってきた」(2015)
2 比喩表現をどう訳すか
レスリー・ンネカ・アリマー 「戦争の思い出話」(2017)
3 イメージとテーマを訳語にどう反映させるか
アンソニー・ドーア 「深み」(2011)
4 冗長さと簡潔さ、語りの出し入れ
アダム・エールリック・サックス 「ある死体のための協奏曲」(2016)
5 単語と文法という基本に立ち返る
アメリア・グレイ 「遺産」(2015)
III 岩本正恵さんとの、あとからの対話
――21世紀のアメリカ小説をめぐって
上記内容は本書刊行時のものです。