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二〇世紀日本レコード産業史 生明 俊雄(著/文) - 勁草書房
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二〇世紀日本レコード産業史 (ニジッセイキニホンレコードサンギョウシ) グローバル企業の進攻と市場の発展 (グローバルキギョウノシンコウトシジョウノハッテン)

社会科学
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発行:勁草書房
四六判
404ページ
定価 3,800円+税
ISBN
978-4-326-65403-1   COPY
ISBN 13
9784326654031   COPY
ISBN 10h
4-326-65403-1   COPY
ISBN 10
4326654031   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年6月2日
最終更新日
2016年8月30日
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紹介

EMI、コロムビア、ビクター、ポリグラム、ワーナー、MCA。世界の音楽市場の7割はこの英米メジャー6社が握る。利益はもとより音源の所有権・使用権の大半をメジャーが占有する状況はどのように生まれ、現在に引き継がれているのか。従来のポピュラー音楽研究に欠けていた産業構造からの分析視点を提供する資料的価値高い一書。

目次

目次

序 章 はじめに
 第1節 二〇世紀という舞台で発展した世界のレコード産業
 第2節 欧米メジャー企業の台頭・発展と世界市場での寡占化の進行
 第3節 日本ではドメスティック楽曲の市場も制覇──「君恋し」「影を慕いて」もメジャーが作る
 第4節 本書で解明していく三つのテーマ
 第5節 日本市場を分析する意義──日本はメジャーの主要国進攻のモデルケース
 第6節 大型企業の世界的寡占を生んだレコード産業の特質
 第7節 本書の構成

第1章 世界のメジャー企業による生成期の日本の市場への攻勢
 第1節 欧米のレコード産業の創生(一九世紀末~二〇世紀初頭)
 第2節 立ち上がりが遅れた日本のレコード産業──米英メジャーも躊躇した明治期の日本への進出
 第3節 〝英国からの黒船〟ガイスバーグの来訪──開国後の日本の音楽文化の形成と外資の攻勢の始まり
 第4節 大正時代の日本のレコード産業の形成──日本蓄音器商会の役割と特質
 第5節 昭和初期の外資の本格攻勢とレコード産業の発展──欧米ビクターとコロムビアの上陸

第2章 発展期の日本のレコード産業への世界のメジャーの進攻
 第1節 レーベル別ライセンス契約時代の進展(五〇~六〇年代)──日米レコード会社の提携進行と洋楽市場の拡大
 第2節 新興メジャー三社の誕生とその足取り──六大メジャー時代の到来によるレコード産業の活況
 第3節 相次いだ欧米メジャーと日本の大手企業との合弁誕生(七〇~八〇年代)──外資が見逃さなかった和製ポピュラーの興隆
 第4節 合弁の解消と一〇〇%外資の日本法人の誕生(八〇~九〇年代)──メジャー同士の統合が進むなかで

第3章 米英メジャーの日本への進攻はなぜ進んだのか──歴史事実の検証から読み取れること
 第1節 世界の市場を手中に収めた米英メジャー企業の産業的特質──想定した五つの特性の検証
 第2節 欧米メジャーの進攻を促した日本のレコード産業の制度的変化
 第3節 米英メジャーの進攻への日本のレコード産業の対応──外資上陸に対する抑止力・反撃力は働いたのか

第4章 サバイバルを模索する二一世紀のレコード産業──激変する事業環境のなかで生まれつつある新しいかたち
 第1節 デジタル化時代の大波に飲み込まれたレコード産業
 第2節 前進から混迷へ──変更せざるを得なくなったシナリオ
 第3節 音楽コンテンツを見限りはじめたメディア・コングロマリット
 第4節 ディスク製造と流通の機能を失うレコード会社──〝メーカー〟としてのメカニズムの衰え
 第5節 二一世紀のレコード産業に生まれつつある新たなかたち

終章 ポピュラー音楽文化の発展とレコード産業
 第1節 文化帝国主義からグローバリゼーションの視点へ
 第2節 目が向けられることが少なかったレコード会社の動き
 第3節 レコード産業の力学を無視してはポピュラー音楽の歴史は語れない

あとがき
参考文献
索引

著者プロフィール

生明 俊雄  (アザミ トシオ)  (著/文

生明 俊雄(あざみ としお) 
1940年生。早稲田大学政治経済学部卒業。元ビクターエンタテインメント勤務、洋楽部長、映像制作部長、ビクタースタジオ長、メディアネットワーク本部長、など歴任。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了。東京工業大学、富山大学、神田外語大学、関西大学大学院講師を経て、広島経済大学経済学部メディアビジネス学科教授(2011年退任)。専攻:ポピュラー音楽研究、文化社会学、メディア論 著書:『ポピュラー音楽は誰が作るのか――音楽産業の政治学』(勁草書房、2004)など

上記内容は本書刊行時のものです。