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日常に侵入する自己啓発 牧野 智和(著/文) - 勁草書房
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日常に侵入する自己啓発 生き方・手帳術・片づけ

発行:勁草書房
四六判
352ページ
定価 2,900円+税
ISBN
9784326653935
Cコード
C3036
専門 単行本 社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2015年8月13日
最終更新日
2015年8月13日
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書評掲載情報

2015-06-07 日本経済新聞
2015-05-24 朝日新聞
評者: 荻上チキ(「シノドス」編集長、評論家)

紹介

自己啓発書はどのように生み出され、誰によってどのように読まれているのか。自己啓発書には結局のところ何が書かれてあるのか。各年代の生き方指南書、「手帳術」ガイド、掃除・片づけで人生が変わるとする書籍、さらには自己啓発書の作り手と読者へのインタビュー、質問紙調査の分析から「自己啓発の時代」を総合的に考究する。

目次

はじめに

第一章 ハビトゥスとしての自己啓発
 1 日常を差異化する自己啓発書
 2 ハビトゥスとしての自己啓発
 3 「自己啓発界」の構造
 4 自己啓発書の読者とは誰か
 5 「薄い文化」としての自己啓発書購読
 6 本書の目的と分析枠組

第二章 「ヘゲモニックな男性性」とそのハビトゥス――男性向け「年代本」の分析
 1 煽るメディアとしての男性向け「年代本」
 2 「群れ」からの脱出――二〇代論
 3 仕事・プライベートの一元的統御――三〇代論
 4 「自分らしさ」の再文脈化――四〇代論
 5 細分化される人生

第三章 「自分らしさ」という至上原理――女性向け「年代本」の分析
 1 迷い・悩みのメディアとしての女性向け「年代本」
 2 「自分らしさ」という賭金=争点
 3 自分らしさ志向の際限なき適用
 4 「女らしさ」からの離脱?
 5 自分らしさ志向の系譜

第四章 「今ここ」の節合可能性――手帳術本の三五年史
 1 「日常」に特化したジャンルとしての手帳術
 2 手帳語りの始まり――一九七九年
 3 手帳術の発見――一九八〇・九〇年代
 4 手帳術と「夢」の節合――二〇〇〇年代前半
 5 手帳術の細密化と飽和――二〇〇〇年代後半以降
 6 日常感覚を共有するコミュニティの形成

第五章 私的空間の節合可能性――家事の自己啓発的転回と私的空間の聖化
 1 「片づけ」で人生が変わる?
 2 掃除の「発見」
 3 整理・収納論における自己啓発的転回
 4 私的空間の節合可能性――「捨てる」・シンプルライフ・風水
 5 聖なる私的空間の消費

終章 自己啓発の時代のゆくえ
 1 「アイデンティティ・ゲーム化」というアイデンティティ・ゲーム
 2 「コントロール可能性への専心」というハビトゥス
 3 自己啓発の時代のゆくえ

あとがき
参考文献
索 引

著者プロフィール

牧野 智和  (マキノ トモカズ)  (著/文

牧野智和(まきの ともかず) 1980年 東京都生まれ 2009年 早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学 博士(教育学) 現 在 大妻女子大学人間関係学部専任講師 主 著 『自己啓発の時代――「自己」の文化社会学的探究』(勁草書房,2012) 「『人間力』の語られ方――雑誌特集記事を素材として」『日本労働研究雑誌』56-9(労働政策研究・研修機構,2014)

上記内容は本書刊行時のものです。