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出版者情報
コスメの時代
「私遊び」の現代文化論
- 初版年月日
- 2008年12月
- 書店発売日
- 2008年12月10日
- 登録日
- 2016年3月4日
- 最終更新日
- 2016年3月4日
紹介
メイクで自己プロデュースする女性たち。私らしさや個性を追い求める時代から、ゲームのようにキャラになりきり「私」を遊ぶ時代へ。
なぜ今、化粧なのか。本書は、八○年代から現代にいたるまでの若者文化・価値観の変容をファッションと化粧から読み解く。少女、ファッション誌とモデル、ブランド、フレグランス、フリーク。五つの事例を通して、着ることで私を表現する「私探し」の時代から、化粧によって私を着替える「私遊び」の時代への推移を明らかにする。
目次
はしがき
序 章 ファッションの八〇年代から化粧の現代へ
1 ファッションから化粧へ
2 プリクラ、ケータイ、インターネット
3 サブカルチャーとしての化粧
第一章 少女の消滅――オリーブ少女からコギャルへ
1 「メークの天才」を目指す小学生
2 オリーブ少女という文化
3 コギャルと化粧
4 ロマンティックから「今、ここ」へ
第二章 物語の終焉――教養小説からキャラクター小説へ
1 二〇〇七年創刊『AneCan』を読む
2 八〇年代『an・an』を読む
3 九〇年代『JJ』を読む
4 教養小説からキャラクター小説へ
第三章 個性神話の崩壊――コム・デ・ギャルソンからユニクロへ
1 デザイナーは読者モデル
2 コム・デ・ギャルソンという神話
3 ユニーク・クローズ?
4 個性服から制服へ
第四章 フラット化する「私」――「毒(プワゾン)」から「ヤングセクシーラブリー」へ
1 「ヤングセクシーラブリー」な現在
2 八〇年代の「毒(プワゾン)」
3 幻の水を求めて
4 フラット化する「私」
第五章 一億総オタク化社会――モノ語りの人々からコスメフリークへ
1 化粧に捧げる二四時間
2 着ることは生きること
3 ファッション・センスから「ビューテリジェンス」へ
4 化粧に萌える女たち
終 章 私探しから「私遊び」へ
1 自己表現から「萌え」へ
2 「私遊び」としてのコスメ
3 私探しから「私遊び」へ
あとがき
参考文献
索引
上記内容は本書刊行時のものです。