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ライフデザインと希望 石田 浩(著/文) - 勁草書房
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ライフデザインと希望 (ライフデザイントキボウ)

社会科学
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発行:勁草書房
A5判
272ページ
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-326-64884-9   COPY
ISBN 13
9784326648849   COPY
ISBN 10h
4-326-64884-8   COPY
ISBN 10
4326648848   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3336  
3:専門 3:全集・双書 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年11月1日
最終更新日
2024年2月1日
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紹介

自立格差。若者たちの自立をうながす要因、阻む要因は何か。その構造を明らかにすると共に、社会にできること、すべきことを考える。

若者の間の格差・不平等の現状はいかなるものなのか。格差はどの時点で生まれ、連鎖していくのか。本シリーズは10年近くに亘る追跡調査データを分析したものである。第1巻では学歴を取得する過程、学校から職場への移行、職業キャリアを、第2巻では結婚と親役割の取得を、第3巻では自立をめぐるさまざまな意識を分析する。

目次

シリーズ刊行のことば[石田浩]

序章 パネル調査がみてきた若者たちの自立への歩み[佐藤香]
 1 若者のトランジション問題
 2 日本の若者がおかれている状況
 3 「働くこと」にかかわる社会システム
 4 若者の自立プロセスを明らかにするために

第I部 家族とのつながりのなかで考える

第1章 幸せ感からみた若者の多様性─ジェンダーと女性間の違いに着目して[鈴木富美子]
 1 多様な若者をどう捉えるか
 2 本研究の特徴と目的
 3 幸せ感におけるジェンダーの違い
 4 客観的状況(収入)と主観的状況(幸せ感)による類型の作成
 5 幸せ感における女性間の違い──類型による分析
 6 おわりに

第2章 何を重視し,どう行動するか─日米の若者の価値観・進路・家族[深堀聰子]
 1 若者を取り巻く社会環境
 2 データの概要
 3 日米の高校生の価値観
 4 高校生の価値観と高校卒業後の予定進路
 5 高校卒業後の価値観と職業キャリア形成・家族形成
 6 おわりに

第3章 親元にとどまる若者─のしかかる「重層的な支出」[伊藤秀樹]
 1 親との同居と経済的な困難
 2 データの概要
 3 誰が親と同居しているのか
 4 親と同居する若者の事情
 5 重層的な支出へと水路づける社会の構図
 6 「依存」された結果としての親との同居

第II部 社会とのつながりのなかで考える

第4章 若者の描く将来像─キャリアデザインの変容[元治恵子]
 1 若者を取り巻く状況
 2 若者の描く将来
 3 データと変数
 4 自立へのプロセス
 5 30歳時のキャリアデザイン
 6 女性のライフコース希望と30歳時のキャリアデザイン
 7 まとめ

第5章 分化するフリーター像─共感されない非正規雇用の若者たち[山口泰史・伊藤秀樹]
 1 若年非正規雇用問題の解決に向けて
 2 データと変数
 3 誰が非正規雇用を経験しているのか
 4 非正規雇用経験者は「自己肯定」をしているのか
 5 フリーター観は若者の間で分化しているのか
 6 閉じ込められる非正規雇用の若者たち

第6章 投票に行く若者は誰か─雇用形態・不公平感と投票行動[長尾由希子]
 1 雇用形態の違いと社会参加のひとつとしての投票行動
 2 調査協力者の状況
 3 雇用形態別不公平に対する感度の違い
 4 誰が投票に行くのか
 5 おわりに

第7章 希望は失われているのか?─格差と希望喪失の共犯関係[田辺俊介]
 1 「希望喪失」として語られる現代日本社会
 2 「希望」は失われつつあるのか?
 3 希望に格差があるのか?──希望と社会階層
 4 希望の効果についての分析
 5 希望喪失論と階層格差

終章 就労支援から自立支援へ[佐藤香]
 1 若者たちがおかれている現状
 2 自立していないのは若者だけなのか
 3 結びにかえて

付録 分析に使用した調査票の設問一覧
索引

著者プロフィール

石田 浩  (イシダ ヒロシ)  (著/文

石田 浩(いしだ ひろし)

1954年生まれ.ハーバード大学大学院博士課程修了.Ph. D.(社会学).現在:東京大学社会科学研究所特別教授.主著:『人生の歩みを追跡する──東大社研パネル調査でみる現代日本社会』(2020,勁草書房,共編著)『少子高齢社会の階層構造1 人生初期の階層構造』(2021,東京大学出版会,共編著).

佐藤 香  (サトウ カオル)  (編集

佐藤 香(さとう かおる)[旧姓:粒来]

1960年生まれ, 東京工業大学大学院社会理工学研究科博士課程/博士(工学). 現在:東京大学社会科学研究所教授. 主著:『社会移動の歴史社会学』(2004年, 東洋館出版社), 「学校から職業への移行とライフチャンス」佐藤嘉倫・尾嶋史章編『現代の階層社会1 格差と多様性』(2011年, 東京大学出版会, 65-79頁), 「仕事と家庭における公正」盛山和夫・上野千鶴子・武川正吾編『公共社会学2 少子高齢社会の公共性』(2012年, 東京大学出版会, 271-285頁).

上記内容は本書刊行時のものです。