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出版者情報
出会いと結婚
- 書店発売日
- 2019年4月16日
- 登録日
- 2017年3月6日
- 最終更新日
- 2024年2月1日
書評掲載情報
2020-08-22 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 永瀬伸子(お茶の水女子大学教授) |
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紹介
若者の結婚に関する希望は依然として強いものの、その希望の実現が難しい現実がある。未婚化の背景要因でもあるこの現実を読み解く。
若者の間の格差・不平等の現状はいかなるものなのか。格差はどの時点で生まれ、連鎖していくのか。本シリーズは10年近くに亘る追跡調査データを分析したものである。第1巻では学歴を取得する過程、学校から職場への移行、職業キャリアを、第2巻では未婚から既婚への移行と親役割の取得を、第3巻では意識や価値観変化を分析する。
目次
シリーズ刊行のことば[石田 浩]
序章 出会いと結婚 佐藤博樹
1.「出会いと結婚」で取り上げる幾つかのテーマ
2.未婚化の進展を背景に結婚への関心の高まり
3.出会いと結婚──「出生動向基本調査」から
4.各章の分析で得られた幾つかの知見
第Ⅰ部 結婚意欲・交際そして結婚
第1章 結婚を阻む「壁」の在り処──結婚意識と配偶者選択[三輪 哲]
1.結婚意識から家族形成への道筋
2.JLPSデータからみえる婚姻・交際の状況
3.結婚についての意向と希望時期
4.結婚意欲の移行
5.配偶者選択基準の変化
6.すれ違う男女と主観的な結婚の「壁」
第2章 結婚への道のり──出会いから交際そして結婚へ[茂木 暁・石田 浩]
1.結婚への二つの移行過程
2.「交際への移行」
3.「交際から結婚への移行」
4.「交際への移行」の分析
5.「交際から結婚への移行」の分析(1)
6.「交際から結婚への移行」の分析(2)
7.結論と考察──「交際への移行」と「交際から結婚への移行」の違い
第3章 性別役割意識の変容──若年層の保守化と結婚意欲をめぐって[橋本摂子]
1.性別役割意識のアポリア
2.性別役割意識の変容
3.未婚者層における意識の変容と受容
4.意識の変容から「幸福」の多様化へ
第Ⅱ部 夫婦関係と出産・結婚満足度
第4章 既婚男性の働き方と就業環境──家事分担を規定するか[不破麻紀子]
1.日本の既婚男性の家事労働
2.男性の就業環境改善の取り組み
3.家事分担の規定要因
4.データと分析方法
5.既婚男性の家事は増えているか
6.考察──就業環境と既婚男性の家事
第5章 出生意欲は低下するのか[村上あかね]
1.依然として深刻な少子化
2.なぜ少子化になったのか
3.分析
4.出生意欲が低下するまえに
第6章 結婚をめぐる若者の意識──家族形成初期のジェンダー差に着目して[鈴木富美子・佐藤 香]
1.若者と結婚
2.家族形成をめぐる状況と意識の推移──第5波~第12波のデータから
3.30歳時(第12波)までの結婚した人としなかった人の違い
4.結婚へ移行した後の状況──結婚満足度を中心に
5.結婚の意味するもの──ジェンダーによる違い
終章 格差の連鎖・蓄積と家族形成[石田 浩]
1.はじめに
2.ライフコースの枠組
3.若年者の家族形成
4.格差の連鎖・蓄積と家族形成
5.おわりに
付録 分析に使用した調査票の設問一覧
索引
上記内容は本書刊行時のものです。