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出版者情報
社会システム 上
或る普遍的理論の要綱
- 書店発売日
- 2020年1月28日
- 登録日
- 2019年12月27日
- 最終更新日
- 2020年1月23日
紹介
これは「社会システム理論」ではない。本書そのものが社会システム(の一部)なのだ。ルーマンの転機となった著書、待望の新訳!
本書はルーマンの理論が「オートポイエーシス」概念を摂取することによって「後期」の姿へと変貌していく、そのターニングポイントとなった。以後次々と刊行されていく「社会のシリーズ」で縦横に駆使されることになる諸概念装置が、一通り提起される。このルーマン理論の折り返し点ないし蝶番となった著書を碩学渾身の翻訳で読む。
目次
凡例
序言
導入のために─システム理論におけるパラダイム転換
第1章 システムと機能
Ⅰ システム理論の普遍性と偶発性
Ⅱ システム理論の基本構想
Ⅲ 時間の問題
Ⅳ 機能的方法
第2章 意味
Ⅰ 有意味なシステムの諸相
Ⅱ 意味の内生的運動性
Ⅲ 意味と情報の区別
Ⅳ 意味・世界・記号
Ⅴ 有意味と無意味
Ⅵ 意味の三次元
Ⅶ 図式化と帰属による意味規定
Ⅷ 三次元の相互分離と結合
Ⅸ 象徴的一般化
Ⅹ コミュニケーションと意識
ⅩⅠ 意味の理論から見た形而上学と科学
第3章 二重の偶発性
Ⅰ パーソンズにおける「二重の偶発性」
Ⅱ 二重の偶発性による創発
Ⅲ 通常的な秩序の創発
Ⅳ 通常的なものの蓋然性
Ⅴ 二重の偶発性の自己触媒作用
Ⅵ 時間からの秩序の成立
Ⅶ 社会システムの境界
Ⅷ 解決策としての「信頼/不信」
Ⅸ 「二重の偶発性」の二形態
Ⅹ 選択問題再考
第4章 コミュニケーションと行為
Ⅰ コミュニケーションか行為か
Ⅱ 情報/伝達/理解
Ⅲ 現象学と記号論の位置づけ
Ⅳ 受容と却下
Ⅴ 誠実さのコミュニケート不可能性
Ⅵ テーマと貢献
Ⅶ コミュニケーションの三つのメディア
Ⅷ 縮減としての行為
Ⅸ コミュニケーションは何をもたらすか
Ⅹ 社会システムの単位
第5章 システムと環境
Ⅰ 「システムと環境」という差異
Ⅱ 複雑性の格差としての「システム/環境」
Ⅲ 時間次元における「システム/環境」差異
Ⅳ 分化の分化
Ⅴ 意味境界
Ⅵ 環境関係の限定化
Ⅶ 「インプット/アウトプット」図式の位置づけ
Ⅷ 差異中心の世界概念
第6章 相互浸透
Ⅰ 全体社会と人間
Ⅱ 相互浸透の概念
Ⅲ 人間と(全体)社会
Ⅳ 結合=拘束の概念
Ⅴ 人間間の相互浸透
Ⅵ 二分図式による縮減
Ⅶ 道徳
Ⅷ 社会化
Ⅸ 身体
Ⅹ 社会文化的進化の中の相互浸透
原注
訳注
索引
上記内容は本書刊行時のものです。