版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
男たち/女たちの恋愛 田中 亜以子(著/文) - 勁草書房
..

男たち/女たちの恋愛 近代日本の「自己」とジェンダー

発行:勁草書房
A5判
280ページ
定価 4,000円+税
ISBN
9784326603176
Cコード
C3036
専門 単行本 社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年1月9日
最終更新日
2019年3月20日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

恋愛は近代的な「自己」の実現のうえで、いかに意味づけられていったのか。恋愛という観念の男女による形成過程の違いを分析する。

明治期の「恋愛」という新たな観念の登場は、異なる歴史的・社会的文脈のもとにあった男女に、それぞれ何をもたらしたのか。恋愛をめぐる社会的な共通認識がつくられるプロセスをジェンダーの視点からたどり、恋愛という観念がいかに男性と女性にとって異なる意味をもつものとして形成されていったのか、資料を基に鮮やかに描き出す。

目次

はしがき

序 章 問題視角──恋愛における「自己」とジェンダー
 1.近代的「自己」への着目
 2.男女の非対称性の形成過程の解明
 3.男女という枠組みの形成過程の解明
 4.本書の課題と構成

第一章 夫婦愛の成立──「自己」と「役割」の緊張関係
 1.「自己」の誕生
 2.夫婦愛の成立
 3.夫婦愛のジェンダー構造
 4.肉体性へのまなざし

第二章 反社会としての恋愛──男たちの「自己」の追求
 1.北村透谷の恋愛論
 2.明治三〇年代における展開
 3.「男同士の恋」

第三章 恋愛の社会化──「自己」から「男らしさ」へ
 1.青年たちの「自己」の追求への批判
 2.「男」の価値化
 3.生物学的恋愛観
 4.その後の展開

第四章 「女同士の恋」──女たちの「自己」の追求
 1.「自己」と「女」の出会い
 2.女が「自己」を実現できる関係
 3.小説の中の二つの「女同士の恋」

第五章 恋愛への囲い込み──「女」としての「自己」
 1.社会の側の反応
 2.性科学の台頭
 3.応答としての恋愛論
 4.大正期における恋愛結婚論の確立

第六章 残されたジレンマ──「自己」と「役割」の狭間で
 1.女性知識人と恋愛
 2.『主婦之友』における「愛される女」
 3.批判されたハウツー言説

終 章 恋愛の脱構築に向けて
 1.夫婦愛/恋愛を通して「自己」を解放するという理念の男性中心性
 2.女性たちによる「自己」の希求と「女同士の恋」の結びつき
 3.性別役割と結びついた恋愛を正統化する論理における男女の非対称性
 4.「愛されること」の女性役割化
 5.「自己」と性別役割の両立におけるセクシュアリティの役割

あとがき
参考文献
事項索引
人名索引

著者プロフィール

田中 亜以子  (タナカ アイコ)  (著/文

田中 亜以子(たなか あいこ) 
1982年生まれ. 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学. 京都大学博士(人間・環境学, 2017年). 現在:関西大学, 関西学院大学ほか非常勤講師. 主著:「ウーマン・リブの「性解放」再考――ベッドの中の対等性獲得に向けて」『女性学年報』第28号, 2007年. 「「感じさせられる女」と「感じさせる男」――セクシュアリティの二枚舌構造の成立」小山静子・赤枝香奈子・今田絵里香編『セクシュアリティの戦後史』, 京都大学学術出版会, 2014年. 「ゆがめられた女性議員の意図――「売春防止法の制定と〈女性の分断〉」『日本ジェンダー研究』第21号, 2018年.

上記内容は本書刊行時のものです。