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宗教と社会のフロンティア 高橋典史(編集) - 勁草書房
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宗教と社会のフロンティア (シュウキョウトシャカイノフロンティア) 宗教社会学からみる現代日本 (シュウキョウシャカイガクカラミルゲンダイニホン)

社会科学
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発行:勁草書房
A5判
320ページ
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-326-60242-1   COPY
ISBN 13
9784326602421   COPY
ISBN 10h
4-326-60242-2   COPY
ISBN 10
4326602422   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2012年8月
書店発売日
登録日
2016年3月4日
最終更新日
2016年3月4日
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紹介

社会のさまざまな領域と結びつき、私たちの慣習や価値観の中に溶け込んだ形で存在する日本の宗教を、気鋭の若手が初学者向けに解説。

現代日本の宗教と社会を巡る実態に即して編まれた、新しいテキスト。新宗教とカルトから始まり、社会貢献、政治、教育といった「宗教以外」の言葉も並ぶ構成で、宗教と非宗教が社会のさまざまな領域と密接につながり、拡散し、互いに影響を与えながら変化している様子を示す。私たちの生きる社会と宗教の関わりを理解するための入門書。

目次

はじめに

第1章 総論――日本社会における宗教の特徴[高橋典史]
 1 はじめに
 2 現代日本における宗教の諸相
 3 宗教のさまざまな定義と宗教社会学の立場
 4 日本の「伝統的」な宗教生活
 5 近代における宗教の変化
 6 戦後社会の宗教

第2章 新宗教の展開と現状[塚田穂高]
 1 新宗教とは何か
 2 新宗教の歴史と発生基盤
 3 新宗教の特徴
 4 最大の新宗教・創価学会
 5 新宗教はどうなるか

第3章 社会問題化する宗教――「カルト問題」の諸相[塚田穂高]
 1 「カルト問題」とは何か
 2 オウム真理教――宗教的殺人と続く問題性
 3 統一教会――正体隠しの伝道と金銭収奪
 4 続発する「カルト問題」
 5 「カルト問題」の問題性とは――「精神の自由」の侵害を考える

コラム(1) 宗教法人とは何か[大澤広嗣]

第4章 生きづらさと宗教――宗教の新しい社会参加のかたち[白波瀬達也]
 1 生きづらさが広がる日本社会
 2 宗教による生きづらさへの対応
 3 日本におけるFROの歴史的展開
 4 FROの活動パターン
 5 FROの可能性とジレンマ

第5章 拡散・遍在化する宗教――大衆文化のなかの「スピリチュアル」[平野直子]
 1 はじめに
 2 「スピリチュアル」と宗教
 3 「スピリチュアル」のケース・スタディ
 4 「スピリチュアル」へのアプローチ
 5 おわりに

第6章 聖地巡礼とツーリズム[岡本亮輔]
 1 はじめに
 2 聖地巡礼とその時空
 3 巡礼ツーリズムの展開
 4 作られる聖地巡礼
 5 おわりに

第7章 日常/生活のなかの宗教――〈民俗〉を越えて[門田岳久]
 1 伝統なき時代の民俗宗教
 2 民俗学的宗教研究の視角
 3 日常における宗教の変貌
 4 民俗学的宗教研究の展望

第8章 変わりゆく葬儀・墓[碧海寿広]
 1 はじめに
 2 葬墓文化の「伝統」と変容
 3 データからみる葬儀・墓の現在
 4 「新しい葬儀・墓」の諸相
 5 死者・社会・仏教

コラム(2) 沖縄の宗教[新里喜宣]

第9章 生命倫理学とスピリチュアルケア――死生の臨床と宗教[山本佳世子]
 1 はじめに
 2 生命倫理学と宗教
 3 生命倫理の諸問題
 4 スピリチュアルケアと宗教
 5 おわりに

第10章 政治と宗教――現代日本の政教問題[藤本龍児・塚田穂高]
 1 はじめに
 2 近代日本の政治と宗教
 3 「靖國問題」の形成と展開
 4 政教分離訴訟の展開
 5 宗教団体の政治進出・関与
 6 政教問題における衝突克服のために

第11章 日本における宗教教育の歴史とその課題[高橋典史・山本佳世子]
 1 はじめに
 2 日本における宗教教育の歴史
 3 宗教教育の現状と諸問題
 4 日本における「生と死の教育」
 5 おわりに

第12章 グローバル化する日本の宗教――日本宗教の海外進出と外来宗教の到来[高橋典史・李賢京・星野壮・川﨑のぞみ]
 1 はじめに
 2 日本宗教の海外進出
 3 日本における新旧の韓国系キリスト教会の展開
 4 南米系日系人の急増とキリスト教
 5 日本におけるイスラームの広がり
 6 おわりに

第13章 社会を読み解くツールとしての宗教社会学[岡本亮輔]
 1 はじめに
 2 近代社会研究としての宗教社会学
 3 宗教復興論と宗教定義の問題
 4 日本の宗教社会学――理論から意味世界の探究へ
 5 まとめ――宗教の社会学と「宗教+α」の社会学

コラム(3)現代日本の「宗教と社会」についてさらに学ぶ/調べるには[塚田穂高・高橋典史]

おわりに
索引
執筆者紹介

著者プロフィール

高橋典史  (タカハシノリヒト)  (編集

東洋大学社会学部准教授
1979年生。一橋大学大学院社会学研究科単位修得退学。博士(社会学)。専門は、宗教社会学(日本宗教の海外布教、移民と宗教)。主な業績に、『日本に生きる移民たちの宗教生活』(共著,ミネルヴァ書房,2012年)、「現代日系宗教のハワイ布教の課題と模索」(『移民研究年報』16号、2010年)など。
(2012年8月現在)

塚田穂高  (ツカダホタカ)  (編集

國學院大學研究開発推進機構助教
1980年生。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。修士(文学)。専門は、宗教社会学・近現代日本の宗教運動。主な業績に、『情報時代のオウム真理教』(共著、春秋社、2011年)、「変貌する「幸福の科学」の今昔」(『世界』2009年9月号)など。
(2012年8月現在)

岡本亮輔  (オカモトリョウスケ)  (編集

成蹊大学、慶應義塾大学ほか非常勤講師
1979年生。筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。博士(文学)。専門は、宗教社会学。主な業績に、『聖地と祈りの宗教社会学―巡礼ツーリズムが生み出す共同性―』(春風社、2012年)、『宗教とツーリズム―聖なるものの変容と持続―』(共著、世界思想社、2012年)など。
(2012年8月現在)

上記内容は本書刊行時のものです。